研究概要 |
キューバにおける現地調査は、第一次調査(2005年6月6日〜21日、J.R.ヒメネス・ベルデホ)、第二次調査(2006年8月13日〜9月3日、J.R.ヒメネス・ベルデホ、布野修司)の二回行った。 キューバ島を踏査し、地図等資料を入手した都市は、ハバナLa Habana,サン・アントニオ・デ・ロス・バニョスSan Antonio de los Banos,シエンフエゴスCienfuegos,ヌエヴァ・パスNueva Paz,サン・フェリペSan Felipe,ギネスGuines, Nuevitas,カルデナスCardenas,サンチアゴ・デ・ラス・ヴェガスSantiago de las Vegas,ハルコJaruco,マタンザスMatanzas,トリニダードTrinidad,サンタ・クララSanta Clara,レメディオスRemedios,プラセタスPlacetas,カイバリエンCaibarien,サグア・ラ・グランデSagua la Grande,ヴァラデロVaradero,ホルギンHolguin,ジバラJibara,マヤリMayari,バラコーアBaracoa,バヤモBayamo,グアンタナモGuantanamo,サンチアゴ・デ・クーバSantiago de Cuba,ピナール・デル・リオPinar del Rioである。以上のうち詳細な臨地調査を行ったのは、ハバナ,サン・アントニオ・デ・ロス・バニョス,シエンフエゴス,サンチアゴ・デ・ラス・ヴェガスである。 一方、平行して、以下の論文(建築学会論文集)の執筆を行いつつある。 (1)キューバのスペイン植民都市は、その原型、骨格をよく残している。(2)統一的なモデルは用いられず、ヴァリエーションが多い。(3)モデルは、地形や既存集落の存在などの個別の条件によって、ほとんど、そのまま実現していない。 極めて、画一的であると考えられているスペイン植民都市計画であるが、都市モデルとその実現プロセス、変わるものと変わらないもの等々をめぐって興味深い事実を把握、解明しつつある。
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