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2008 年度 実績報告書

タルウマゴヤシのクローバー葉脈黄化ウイルスに対する抵抗性の遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 06F06197
研究機関北海道大学

研究代表者

上田 一郎  北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授

研究分担者 KASHINA Boniface  北海道大学, 大学院・農学研究院, 外国人特別研究員
キーワードタルウマゴヤシ / クローバー葉脈黄化ウイルス / 抵抗性
研究概要

1)タルウマゴヤシ58エコタイプとMedicago littoralis 33エコタイプにクローバ葉脈黄化ウイルスを汁液接種すると、モザイクからえそ反応が観察された。しかし過敏感反応細胞死をともなったウイルスの局在化による抵抗性反応は観察されなかった.Medicago littoralisのエコタイプHarbingerで最も激しい過敏感細胞死様のえそを観察した.これは抵抗性反応が不完全で過敏感反応細胞死が全身に広がったと思われた.この仮説が正しいと抵抗性遺伝子(R gene)が原因遺伝子なので、このマッピングのためにモザイク病徴を出す品種と交配を試みたが、予想外に困難で交配種子を得ることが出来なかった.
2)タルウマゴヤシの接種区と非接種区から抵抗性遺伝子アナログ(RGA)の単離を試た。抵抗性遺伝子のNBSのドメインは抵抗性遺伝子間でよく保存されている.そこでこの領域にPCRプライマーを設計して、RGAの単離を試みた.その結果、約500のDNAクローンの塩基配列を決定した.今後これらのクローンからエンドウのマッピングとタルウマゴヤシのマイクロシンテニーからRGAの候補遺伝子の絞り込みを行う.このために、エンドウにおけるRGAのマッピングを進める必要がある.
3)エンドウPI343958とPI226564のRILを用いたマッピングから、えそ誘導因子と数センチモルガンでリンクしているAD174SSRマーカーをみつけた.さらに、予想に反してRILの応答は、えそとモザイクの分離に加えて、両者の中間的な病徴を示す系統が存在した.これは、RGAの1因子によるえそ誘導に加えて、さらに別の因子を想定することを意味した.また現在はマッピング用の分子マーカーを開発しており、7つのリンケージグループに対して現在24のSSRマーカーを得て、マッピングをおこなっている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] クローバ葉脈黄化ウイルスはP1に点変異を生じることにより翻訳開始因子をコードするcyv-2遺伝子によるエンドウ劣性抵抗性を打破する2009

    • 著者名/発表者名
      中原健二, David Boniface Kashina, 郡軍, 西野計, Sun Hee Choi, 上田一郎
    • 学会等名
      日本植物病理学会
    • 発表場所
      山形
    • 年月日
      2009-03-27

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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