| 研究概要 |
昨年度に引き続き,移動体検索を効率的に支援するための空間索引の構成法について検討を行った.特に,逐次到着する新規の位置情報を既存の位置情報に対する更新操作とみなし,それらの更新処理と空間検索処理を効率的に処理可能な索引構造について検討を行った.
具体的には,以下に関する研究を行った.
1.昨年度に着手したRsb木に関する研究開発を継続した.特に、同索引を実際に実装し各種移動体位置情報やパラメタ値に対して,従来のR木やそれを改良した既存手法との定量的な性能評価を実施した.その結果,Rsb木は従来手法に比べて優れた性能を有することを確認した.また,同研究成果の一部を国内学会で発表すると共に,国際ジャーナルに投稿した.
2.上記のような索引におけるメモリバッファからディスクへのデータ転送の方法の改良に関して検討を行った.ページを意識したデータ管理とデータ転送を行うことで,従来よりもさらに性能向上が見込めることを確認した.また,同研究成果を国際ジャーナルに投稿した.
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