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2006 年度 実績報告書

急性炎症の遷延化因子:HMGB1の遊離機構

研究課題

研究課題/領域番号 06F06468
研究機関鹿児島大学

研究代表者

丸山 征郎  鹿児島大学, 大学院歯学総合研究科, 教授

研究分担者 BISWAS Kamal Krishna  鹿児島大学, 大学院歯学総合研究科, 外国人特別研究員
キーワードHMGB1 / アナンダマイド / 内因性カンナビノイド / アポトーシス / 神経細胞 / N-アラキドニルドパミン
研究概要

1.内因性マリファナ(内因性カンナビノイド)のアナンダマイドによるHMGB1遊離機構の解明とそれの細胞生理活性
1)内因性カンナビノイドによるHMGB1の遊離:アナンダマイド、その安定型であるメタアナンダマイドを使い、HMGB1の遊離機構をマクロファージ系細胞RAW細胞からのHMGB1遊離機構を研究した。結果、アナンダマイド、メタアナンダマイド刺激、6〜12時間刺激で、HMGB1の遊離が観察された。これはp38阻害剤であるSB203580で阻害されたことから、p38を経由するものであろうと推定された。
2)遊離放出されたHMGB1の細胞効果:放出されたHMGB1の細胞効果は、細胞種により異なり、肝細胞(Chang Liver cell)の場合には、24時間インキュベーションで、G1 arrest、そしてアポトーシスが誘導された。これは敗血症などの際の、肝機能低下と関係あるものと考えられた。
2.第3のカンナビノイド、N-arachldonyl dopamine (NADA)の細胞効果
NADAもCB1、VR1に作用することが判明している。そこで、NADAの神経細胞株PC12に対する影響を検討した。結果NADAもPC12にアポトーシスを誘導した。この際の受容体はCB1、VR1と推定されたが、果たしてCBは使っていないのか、現在解析中である。いずれにしろ、MADAが内因性カンナビノイドとして作用しうることが判明した。NADAは中枢神経系で産生されると報告されているので、これがどのような生理的意義、ないしは病理的意義を有しているのかを現在検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Hydroxyapatite formed on/in agarose gel induces activation of blood coagulation and platelets aggregation.2006

    • 著者名/発表者名
      Arimura SI, Biswas KK, Maruyama I, et al.
    • 雑誌名

      J Biomed Master Res B Appl Biomaster. 81B(2)

      ページ: 456-461

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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