研究課題/領域番号 |
06F06609
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
越崎 直人 独立行政法人産業技術総合研究所, 界面ナノアーキテクトニクス研究センター, 研究チーム長
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研究分担者 |
LI Yue 独立行政法人産業技術総合研究所, 界面ナノアーキテクトニクス研究センター, 外国人特別研究員
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キーワード | 階層的マイクロ / ナノ構造 / 表面ぬれ性 / ポリマー粒子 / ナノ粒子リソグラフィー / 超撥水性 / フォトニッククリスタル |
研究概要 |
本研究では、サイズの揃ったポリマー粒子が規則配列した構造をスピンコート法により作製し、この規則構造を利用して階層的マイクロ/ナノ構造アレーを作製し、その機能発現を目指そうとする研究である。 これまでに研究分担者は、このポリマー粒子の規則配列をマスクにして基板上に別の金属や酸化物の規則配列を作製する技術を確立し、超撥水性表面の作製に成功してきている。また、これ以外にも、ゾル-ゲル法、溶液含浸法、電着法などの液相法を使って酸化物ナノ粒子の規則配列も同様に作成可能であることを実験的に示すとともに、ポリマー粒子規則配列膜を液体表面上に浮かせて形を保つことができる条件を見出すことで任意の基板上に載せてマスクとして利用することができることも実験的に証明している。 上記のこれまでの例ではポリマー粒子をマスクとして用いることしか検討されてきていなかったが、本研究ではポリマー粒子上に別の物質を蒸着により成長させロッド状物質を得ることを目指して研究を進めている。そのためには斜め上方から回転している基板上に低速の蒸着法を使って蒸着することが必要となるが、これまでにその条件の最適化を行い、規則構造をもった酸化物ロッド状構造を得ることに成功している。引き続き、作製条件の最適化を進めることで、より再現性よくロッド状物質が得られるように、手法の改良を図っていく予定である。これと平行して得られたロッド状物質集合体の光学的性質や電気的性質、センサとしての可能性などについても検討を進めていく。
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