目的: (1)気流速度に対する蒸発率の依存性を決定する (2)材料の組み合わせと平屋根の形状に応じた平屋根構成の最も都合のよいルーバと通気口を設計する (3)通気口の最大到達範囲を決定する (4)屋根材料を乾燥するために必要な時間を決定する 本研究では、特に防湿材を使用せずに建設した古い屋根を葺き替えるための標準を策定する基礎となり、「平屋根の結露の問題」の見地から新しい平屋根の安全な設計のための標準要求を確立する一助となることを目的としている。 本年度は、蒸発試験実行のために必要な条件を決定することを目的として、屋根の負圧(風速)と通気ルーバ(通気口)で発生する垂直気流速度との問の関係の風洞測定により、通気ルーバを設置した屋根に対して風圧測定を行った。取得すべき重要な情報は、風速に依存した通気口内部の垂直気流速度であり、構造体の影響試験では、断熱層と防湿層を研究すると共に、通気口の最適な形状について、研究した。 風洞試験の結果を確認し、モデル形状の調整と材料特性の簡単な変更によって、全ての範囲の組み合わせと通気口内の起こり得る気流速度を得る為に、コンピュータによるCFD(計算流体力学)シミュレーションを行った。
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