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2007 年度 実績報告書

意志決定における意図と結果の乖離検出の失敗(選択盲目)に関する認知心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06F06788
研究機関東京大学

研究代表者

渡邊 克巳  東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授

研究分担者 JOHANNSON Andres Petter  東京大学, 先端科学技術研究センター, 外国人特別研究員
キーワード選択盲目 / 意志決定 / 選好判断
研究概要

人間は時には自分の意図を正しく理解していないばかりか、自分の行動を説明するためのストーリーを「後付けで」構築する傾向がある.この現象を実験心理学的に調べることのできる「Choice Blindness(選択盲目)」現象の成立過程を調べるために、まず本年度はChoice Blindness現象がコンピュータ画面上(あるいはオンライン上)でも生起しうるのか、する場合にはどんな条件が必要なのかを調べた.その結果、コンピュータ画面上ではChoice Blindness現象が著しく起きにくいことを確認するとともに、その画面上に被験者の行動を促すエージェント(人物のアニメーションなど)を付け加えると、Choice Blindness現象が起きる確率が上がる事も分かった.このような知見は、Choice Blindness現象が「物理的な世界の安定性に関わる知識」と「対人関係における基本的信頼感」に基づいている可能性を示唆すると考えられる.この結果は、外国人特別研究員の経験のために国内の学会でするとともに、いくつかの研究会でも紹介した.また、コンピュータ画面を用いた実験でロバストに、Choice Blindness現象を再現できるパラダイムを模索するなかで、購買行動のシミュレーションを比較的自然なセットアップで行える実験方法を考案し、予備的な実験を行った.実験の結果、Choice Blindness現象を購買判断の場面でも再現可能であること、またその「後付けの理由」に関する操作も比較的容易にできる可能性を示唆するデータを得た.以上の研究成果は、国際学会および国内学会・研究会などで発表している.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] From Change Blindness to Choice Blindness2008

    • 著者名/発表者名
      Johansson, P., Hall, L. & Sikstrom, S
    • 雑誌名

      Psychologia (印刷中)(掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] Can We Tell What We Said When We Hear Ourselves Saying Something Else?-SomePreliminary Results on a New Instrument fbr the Testing of Verbal Self-Monitoring2007

    • 著者名/発表者名
      Lind, A., Hall, L., Johansson, P.& Sikstrom, S
    • 学会等名
      SALC2007
    • 発表場所
      Lund,Sweden
    • 年月日
      20071000
  • [学会発表] Choice Blindness and Tilust in the Virtual World2007

    • 著者名/発表者名
      Johansson, P.
    • 学会等名
      電子情報通信学会ヒューマン情報処理研究会
    • 発表場所
      沖縄OISTセミナーハウス
    • 年月日
      20070500
  • [備考]

    • URL

      http://www.fennel.rcast.u-tokyo.ac.jp/profilej_petter.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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