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2006 年度 実績報告書

微生物由来の新規な糖質酸化酵素の探索と有用ウロン酸生産への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06J00529
研究機関早稲田大学

研究代表者

高橋 周相  早稲田大学, 理工学術院, 特別研究員(DC1)

キーワードウロン酸 / 酸化酵素 / 微生物
研究概要

新規な糖質酸化酵素を生産する微生物を探索しウロン酸生産に利用することを目的として、新たな微生物のスクリーニング方法の検討および分析方法について検討した。
微生物のスクリーニング方法に関しては、まず選択培地の組成についての検討を行った。モデル反応としては、D-グルコースをその酸化物であるD-グルクロン酸へ酸化反応により変換するという反応であるが、多くの微生物はD-グルコースを資化することで生育するものが多く、微生物の選択培地においてD-グルコースを用いることは不適当である。そこで、構造の類似性に着目し、糖質酸化活性が強ければD-グルコースに代替できると予想される、テトラヒドロピラン-2-メタノール(THPM)、D-グルカール、2-デオキシ-D-グルコース(DG)を用いることを考案した。対照実験としてTHPM、D-グルカールおよびDGが細菌の生育に与える影響について検討し、生育に影響のない添加量(それぞれ0.5〜1.0g/l)を決定した。以上の検討をもとに、THPM、D-グルカール、DGを炭素源に用いた最少培地を利用することで、目的の酵素を生産すると思われる微生物の探索を行った。
また、D-グルコースおよびD-グルクロン酸を同時に検出できる方法について検討を行った。薄層クロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を検討し、HPLCを用いた両化合物の同時定量分析のための条件を確立した。
実際に選択培地とHLPC分析条件を使用して、土壌約200サンプルの生理食塩水懸濁液を培地に接種したスクリーニング(集積培養)を行い、選択培地で生育可能な微生物の集積培養系を数種類取得した。得られた候補微生物の糖質酸化活性を確認したところ、2種類の集積培養系にっいて、反応後の溶液にHPLC分析でD-グルクロン酸と同じ保持時間に生成物を検出した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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