現在、GADD45α(Growth arrest and DNA damage inducible45α)を焦点に定め、研究をおこなっている。この遺伝子は放射線照射後すぐに発現が誘導されることが知られている。これまでに、メダカでのGADD45α遺伝子のクローニング、遺伝子構造からの発現調節に重要な領域の推定、放射線照射後におこる発現誘導などを解析している。発現調節に重要であると推定されたイントロン3を含む領域にエキソン1-イントロン1をつなげたものにGFPレポーター遺伝子を付けたコンストラクトをつくり、メダカ受精卵にマイクロインジェクションをおこなった。初期胚において部分的に優位にGFPが発現している個体を40個選び、飼育した。卵を産むようになったらペアリングし。生まれた卵(3日目胚)に対し、X線を照射し蛍光顕微鏡下で優位にGFPを発現する個体を探した。15ペアトータル400個以上の胚を観察したが、残念ながら優位にGFPを発現していると確認できる個体は見つからなかった。就職により本研究は一度終了となるが、次の職場でも再度チャレンジをおこないアクアバイオセンサーの開発を成功させたいと考えている。
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