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2007 年度 実績報告書

ツベロン酸グルコシルトランスフェラーゼの精製、及びその生理的作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06J04504
研究機関北海道大学

研究代表者

瀬戸 義哉  北海道大学, 大学院・農学院, 特別研究員(DC1)

キーワードツベロン酸グルコシド / ツベロン酸 / グルコシルトランスフェラーゼ / ジャスモン酸 / 傷害ストレス
研究概要

本研究はツベロン酸(12-ヒドロキシジャスモン酸、TA)にグルコースを転移しツベロン酸グルコシド(TAG)を生成するグルコシルトランスフェラーゼを同定しその生理的作用を解明することを目的として行っている。昨年度の研究より、粗酵素を用いた酵素反応系を確立することが出来た。本年度はこのアッセイ系を指標としTAグルコシルトランスフェラーゼの精製を試みた。当初はバレイショから精製する予定であったが、イネに置いてはゲノム解読が既になされており精製後のクローニングがバレイショと比べて容易であることを踏まえ、イネの培養細胞から精製を試みることとした。イネ培養細胞から粗酵素を調整し、DEAEアニオン交換、ハイドロキシアパタイト、Blue sepharoseにより順次精製を行った。精製酵素をTrypsin処理後MALDI-TOF-MSにより分析し、得られた結果をデータベースにより検索したところ、putative salicylic acid glucosyltransferaseとヒットしたため本遺伝子のクローニング及び大腸菌における発現を行った。発現酵素はTAグルコシルトランスフェラーゼ活性を示したが、一方でサリチル酸に対して非常に高い反応性を示すことが分かった。しかし遺伝子の発現パターンを解析した結果、本遺伝子の発現は障害ストレスおよびJA、TA処理により誘導されることが明らかとなった。また傷害時にTA及びTAGの内生量が増加することも確認されたため、本酵素が植物体内に置いてTAGを生成するために働いている可能性が示唆された。得られた成果をまとめて現在論文を執筆中である。更に今後、0sPSGT変異体を作成しその解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ツベロン酸グルコシルトランスフェラーゼの精製及びクローニング2008

    • 著者名/発表者名
      瀬戸 義哉
    • 学会等名
      日本農芸化学会2008年度本大会
    • 発表場所
      名城大学(名古屋)
    • 年月日
      2008-03-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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