研究概要 |
研究は,システム開発・データ収集・データ分析・論文の執筆の4つの点において成果があった. システム開発の点においては,マルチメディアコンテンツに関するアノテーションを収集するために,Synvieと呼ばれるWebベースのビデオ共有サービスを開発した.研究室内のWebサーバにシステムを設置し,2006年7月1日から一般公開を開始した.2007年4月1日現在,194人の登録ユーザを獲得し,一定の成果を得た.それに伴う,運用・保守・改良も継続的に行った.また,公開用の映像データの作成も行った. データ収集の点においては,公開実験を実施することにより,一般ユーザからマルチメディアコンテンツに関するアノテーションデータの収集を図った.その結果,10914個のアノテーションデータの獲得に成功した. データ分析の点においては,収集されたアノテーションデータの分析と解析を行った.それにより,アノテーションに関する様々な知見が得られた.また,アノテーションデータに基づく検索等の応用システムを試作することによって,ユーザから収集されたアノテーションデータの有用性を確認した点が有用である. 論文の執筆の点においては,研究成果を基にインタラクション2007という国内シンポジウムで口頭発表を行った.また,「映像を話題としたコミュニティ活動支援に基づくアノテーションシステム」という題目の論文を執筆し,情報処理学会論文誌に投稿した.
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