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2007 年度 実績報告書

単純ヘルペスウイルスUs3の機能解析(Us3はAktを模倣しうるか?)

研究課題

研究課題/領域番号 06J06673
研究機関名古屋大学

研究代表者

加藤 哲久  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード単純ヘルペスウイルス / Us3プロテインキナーゼ
研究概要

【研究の目的】
本研究は、単純ヘルペスウイルスのプロテインキナーゼUs3が、AGCキナーゼファミリー(Akt、PKAなど)を模倣しうるという仮説の検証および、Us3新規標的因子の機能解析を目的とした。
【結果】
1)Akt標的因子であるBad,AFXが、Us3の標的因子となりうることが明らかとなった。
2)Us3のSer-147はUs3自身およびPKAによってリン酸化され、そのプロテインキナーゼ活性が制御されることが明らかとなった。
3)全てのヘルペスウイルスに保存され、ウイルス侵入に必須であるglycoprotein B(gB)は、Us3およびPKAにリン酸化され、その機能発現が制御されることが明らかとなった。
【意義】
Us3プロテインキナーゼはウイルス特異的な酵素であるため、新たな抗ウイルス剤の標的として理想的である。したがって、本研究で得られたUs3自身の活性制御の解明は、そのままUs3阻害剤開発の基礎的なデータとなりうることが期待される。
また、これらの解析を実施するために確立された1)簡便かつ敏速なリン酸化部位の同定法、2)あらゆる変異導入が可能な新型のDNAウイルス改変系は、今後のHSV研究に貢献することが期待される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of proteins directly phosphorylated by UL13 protein kinase from herpes simplex virus 12007

    • 著者名/発表者名
      Asai R, et. al.
    • 雑誌名

      Microbes and Infection 9

      ページ: 1424-1428

    • 査読あり
  • [学会発表] HSVプロテインキナーゼUs3のリン酸化部位秀同定とその生物学的意義2007

    • 著者名/発表者名
      加藤 哲久, 他
    • 学会等名
      第55回日本ウイルス学会学術集会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-10-23
  • [学会発表] Protein kinase activity of the HSV-1 Us3 is regulated by phosphorylation2007

    • 著者名/発表者名
      Kato A, et. al.
    • 学会等名
      International herpesvirus workshop
    • 発表場所
      Asheville,NC,USA
    • 年月日
      2007-07-11

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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