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2006 年度 実績報告書

マルチメディア技術および資源共有技術を駆使したユビキタスサービス実現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06J07881
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

玉井 森彦  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2) (90523077)

キーワード携帯無線端末 / サービス合成 / 放送型ビデオ配信
研究概要

多数の携帯無線端末ユーザが,複数の異なるビデオを好みのレイアウトで視聴するサービスの実現に関して,本年度の研究では以下のような知見,成果を得た.
1.問題設定:無線帯域は限られているため,多数の携帯端末ユーザが各々異なったレイアウトで要求を出すと,配信すべきコンテンツ数が膨大となり,無線帯域を圧迫してしまう.また,端末上で複数のストリームを同時に受信し,ビデオの合成処理を行うと,CPU性能の不足により多数のフレームドロップが発生したり,多くのバッテリを消費してしまう.以上の点を考慮し,本研究では,無線帯域の制約のもとでユーザの満足度(フレームドロップが少なく,また,バッテリ消費が少ないほど高い値をとる)を最大化するものとして,問題の定式化を行った.
2.アルゴリズムの考案:設定した問題は,ナップサック問題に類似したNP困難に属する間題であり,実用的な時間内に最適解を得ることは困難である.そこで,本間題を解くためのヒューリスティックアルゴリズムの考案を行った.提案アルゴリズムは,多数のコンテンツ要求から共通した部分レイアウトを抽出し,それらの要求に関しては,サーバサイドであらかじめコンテンツの合成を行いブロードキャスト配信を行うことで,帯域制約を満たしつつ,かつ,ユーザ満足度を向上させることができる.
3.実装と評価:複数のビデオの合成をサーバサイド,および端末上で実行するためのプログラムの作成を行った.また,提案アルゴリズムの実装を行い,プロトタイプシステムの構築を行った.プロトタイプを用いた評価を行った結果,提案手法が実用上問題ない程度の遅延時間でコンテンツの配信を開始できること,また,他の単純な手法に比べ,より高いユーザ満足度を達成できることなどを確認した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] An Energy-Aware Video Streaming System for Portable Computing Devices2006

    • 著者名/発表者名
      M.Tamai
    • 雑誌名

      Proc.of the 7th IEEE Int'l.Conf.on Mobile Data Management (MDM2006) (CD-ROM)

  • [雑誌論文] A Delivery Method for Compound Video Playback in Wireless Network2006

    • 著者名/発表者名
      K.Uyama
    • 雑誌名

      Proc.of the 2006 Int'l.Workshop on Parallel and Distributed Multimedia Computing (ParDMCom'06) LNCS4331

      ページ: 803-812

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2014-09-10  

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