研究課題
1.ケースメソッドやグループワークを主体にした倫理教育の実践以下の高等教育機関の担当教員の協力を得て、ケースメソッドなど学生参加型の授業をおこない、教育現場で生じることが予想される倫理的問題への臨機応変な対応力トレーニングを試行した。広島大学文学部・生物生産学部・大学院工学研究科/広島修道大学人間環境学部/広島県立大学保健福祉学部/鈴峯女子短期大学保育学科/広島芸術専門学校2.教職倫理プログラムの叩き台の作成90分授業×8回分の「教職倫理教育」の詳細な授業案を作成した。前半の4講では組織的連携に主眼をおき、教育現場で生じる倫理的問題を同僚や管理職、保護者などと協働して「チーム」で解決法を模索するための方法論を身につけさせることを目的とした。また後半の4講では個人の倫理的判断力を磨くことに主眼をおき、倫理的ディレンマを扱う自製の3つのケース教材を用いたケースメソッド授業をおこなった。3.国内外に向けての専門職倫理教育関連の報告専門職倫理教育に関する分析や実践報告を積極的に国内外の学会で発表した。4.専門職倫理教育以外の分野との連携の模索この3年間の研究で感じた課題の一つに「倫理教材で専門職倫理教育をおこなうことの限界」がある。これを乗り越えるための方法論の模索を、特別研究員任期終了後の来年度以降の研究課題にするつもりである。そのためにハワイで実践されている教員向けの「平和教育方法論」のワークショップを主催する研究者との交流を進めた。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)
『美術教育』(日本美術教育学会) 第292号
ページ: 96-99
『倫理学研究』(広島大学倫理学研究会) 第19号
ページ: 1-12
「教育倫理と倫理教育」『シリーズ<人間論の21世紀的課題>6. 教育と倫理』(共著)(ナカニシヤ出版)
ページ: 59-82
Science Communication in Hiroshima'"Applied Ethics-Perspectives from Asia and Beyond-"(共著)(Center for Applied Ethics and Philosophy, Hokkaido University)
ページ: 20-25