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2008 年度 実績報告書

F.メンデルスゾーンと「演奏会用序曲」:ジャンルとしての成立と位置づけ

研究課題

研究課題/領域番号 06J08674
研究機関大阪大学

研究代表者

小石 かつら  大阪大学, 大学院・文学研究科, 特別研究員(PD)

キーワードメンデルスゾーン / 演奏会用序曲 / オーケストラ / 19世紀
研究概要

現在では演奏会の開始音楽として「演奏会用序曲」は一般的である。しかし、そもそもオペラの開始音楽であった「序曲」が、聴衆を惹き込むプロムナードとして「演奏会」のオープニングに用いられはじめ、次第に単独作品「演奏会用序曲」として作曲されるようになった経緯は、現在まで明らかにされてこなかった。また、「演奏会序曲」というジャンルが生み出されることになった社会的、文化的背景についても明らかになっていなかった。
本研究では、ライプツィヒの演奏会記録を用い、演奏会用序曲の演奏状況を調査し、今日とは全く違う状況であったことを明らかにした。また、当時の出版目録を調査することによって、家庭での演奏会用序曲をはじめとするオーケストラ作品の受容も明かにし、演奏会用序曲の位置づけを試みた。これらを背景に、メンデルスゾーンの「演奏会用序曲」の中から、一番作曲時期の遅い2作品である《静かな海と楽しい航海》と《美しきメルジーネの物語》を取り上げ、詳細な成立史をまとめた。また、個々の作品の改訂に関して、楽曲分析をおこなった。このうち、《美しきメルジーネの物語》について、日本音楽学会の全国大会において発表した。2月には、研究成果をベルリン工科大学音楽学研究所にて発表すると同時に、ベルリン国立図書館音楽部門所蔵の書簡を用い、演奏会用序曲の受容について調査を行い、研究の全体を補完した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] メンデルスゾーンの演奏会用序曲第四番《美しきメルジーネの物語》の成立の詳細2008

    • 著者名/発表者名
      小石, かつら
    • 学会等名
      日本音楽学会
    • 発表場所
      国立音楽大学
    • 年月日
      2008-10-26

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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