(1)通風増加を目的とした新型開口窓の開発 昨年度、富山県小矢部市にて行った実大建物における新型開口の換気量測定試験のデータの分析を行った。この度提案している新型開口(上下外開き窓)については良好な結果が得られている。一方、従来型の縦軸回転窓については、風洞実験値ほどの換気性能は見られていない。窓の構造上、風向変動の大きい実建物周りでは、風洞実験のように理想的な状態で風が吹く場合に得られる程の換気量が得られない。この点について、新型開口はさほど問題とならないことを本実測のデータから確認しており、今後の発展が期待できる。 (2)換気量予測手法の開発 昨年度行った「片側開口換気に関する基礎性状の検討」の結果をもとに知見を整理し、実験式と、CFDによる建物周辺気流を組み合わせるで、片側開口居室の換気量を比較的簡易に可能とする手法を提案した。日本建築学会環境系論文集に掲載済である。 (3)バルコニー側居室の換気性状の検討 現在迄にもバルコニーに着目した通風・換気面の検討は多数存在するが、これらは高層建物におけるバルコニー内の気流性状や強風対策に着目した検討や、風圧係数分布に関する風洞実験、等が中心である。これらの検討とは異なり、本検討は、バルコニーに面する掃き出し窓の位置や箇所数などの形状面から系統的に居室の通風・換気性状を捉えることを目的としている。具体的には集合住宅内のバルコニー側に位置レて掃出し窓が開き、且つ、室内側の扉が閉じた状態では片側開口となる居室を対象に、バルコニーが通風・換気性状に及ぼす影響に関して風洞実験により検討を行った。現在、日本建築学会環境系論文集に投稿中である。 (4)その他「片側開口居室の自然通風利用に関するシンポジウム」の開催を行った。(平成19年11月) (3)バルコニー側居室の換気性状の検討 現在迄にもバルコニーに着目した通風・換気面の検討は多数存在するが、これらは高層建物におけるバルコニー内の気流性状や強風対策に着目した検討や、風圧係数分布に関する風洞実験、等が中心である。これらの検討とは異なり、本検討は、バルコニーに面する掃き出し窓の位置や箇所数などの形状面から系統的に居室の通風・換気性状を捉えることを目的としている。具体的には集合住宅内のバルコニー側に位置レて掃出し窓が開き、且つ、室内側の扉が閉じた状態では片側開口となる居室を対象に、バルコニーが通風・換気性状に及ぼす影響に関して風洞実験により検討を行った。現在、日本建築学会環境系論文集に投稿中である。 (4)その他「片側開口居室の自然通風利用に関するシンポジウム」の開催を行った。(平成19年11月)
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