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1995 年度 実績報告書

セレンゲティにおける後期石器時代サバンナ狩猟採集社会の復元的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07041002
研究機関筑波大学

研究代表者

西田 正規  筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (60088549)

研究分担者 マゴリ C.C.  ダレスサラム大学, 医学部, 教授
安仁屋 政武  筑波大学, 地球科学系, 助教授 (10111361)
キーワードセレンゲティ国立公園 / 後期石器時代 / GIS / GPS / リモートセンシング / 資源環境 / 石器分布 / キャンプ移動
研究概要

本年度は、調査全体の基盤整備と調査手順の確立に重点をおき調査した。GPSによる位置測定の原点の設置などの作業を終えるとともに、石器分布調査を50m四方の方形区を設定して行なうなど、調査手順の一部に変更を加えて確定した。平行してリモートセンシングによる植生図作成のための地上調査を実施し、また調査地の主な道路の精密な位置測定を実施した。
88ヶ所の方形区を調査し2.652点の石器を採集した。採集した石器を10数種に分類して数量化し、石材の同定を行なった。各方形区の石器点数は0から242点までの幅があり、0点であったのは16ヶ所である。このことから方形区のサイズは程度であると判断した。さらに、高い密度で石器が分布する地点は、現在でも乾季に地表水のある所に近いという傾向がつかめた。これらか、後期石器時代の活動が水辺の近くに集中すること、後期石器時と現在の地表水分布に大きな違いがないことが推定できる。
各方形区あたりの平均石器点数は33点であり、これから概算すると、調査予定地400平方kmの範囲には約500万点程度の石器が、セレンゲティ国立公園にはおよそ2億点の石器が散乱していると予想できる。これにより、石器の分布状況の把握によって後期石器時代社会のキャンプ移動と資源利用の復元をめざす本研究にとって、この調査地が極めて良好な研究フィールドであることが具体的に確認できた。現在GISシステムによる解析手順の構築を急いでおり、まもなく初期的な解析結果を出せる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西田正規: "Serengeti Prehistory Projectの視点と方法-GISによる先史時代遊動社会の復元" 筑波大学先史学・考古学研究. 7(印刷中). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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