研究課題/領域番号 |
07041013
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮岡 伯人 京都大学, 文学研究科, 教授 (60002979)
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研究分担者 |
崎山 理 国立民族学博物館, 教授 (10030131)
風間 伸次郎 東京外語大学, 外国語学部, 講師 (50243374)
堀 博文 静岡大学, 人文学部, 講師 (10283326)
遠藤 史 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (20203672)
大島 稔 小樽商科大学, 言語センター, 教授 (00142787)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | エスキモー語 / アリュート語 / 北米インディアン諸語 / 古アジア諸語 / ツングース諸語 / オーストロネシア語族 / 環北太平洋の言語 / 消滅の危機に瀕した言語 |
研究概要 |
1.平成9年7〜9月の約2ケ月を現地調査に充て、11月下旬に研究分担者・Ives GoddardとMichael Kraussを日本(京都大学)に招聘し、その際、研究分担者・協力者全員に若干の部外者をくわえて研究会を開いた。 夏の現地調査では、現地に在住する研究分担者のElsie Matherから調査ならびに研究上の助言と指導をえながら、各人がこれまでに蓄積してきた資料の整理と分析にたいする反省にもとづいて、不足部分の補完をなすとともに,新たな側面に関する調査を行った。いずれも、危機に瀕したそれぞれの言語について、詳細で良質の記述文法の完成を目指すものである。内容は下記2〜5。 GoddardとKraussには、上記研究会での講演を依頼するとともに、夏の各人の調査結果の検討ならびに平成10年4月に刊行予定の報告書(論文集)の作成に助言と協力をもとめた。報告書の前編(242頁)はすでに平成9年6月に刊行をおこなった(研究発表・図書に記載)。 2.エスキモー語は研究代表者が形態・統語法の諸問題、シベリア・エスキモー語は協力者の永井が音韻法、アリュート語は大島が形態法の諸問題の解明に重点をおいた調査を行った。代表者はまた、自らの現地調査と研究協力者にたいする指導にくわえて、アラスカ大学アラスカ原住民言語研究所の研究者と情報交換を行った。 3.インディアン諸語については、分担者の堀、渡辺、協力者の笹間、〔現地参加の〕中山、市橋が研究代表者と密接に連携・協力しながら、各言語の形態法・統語法に関する調査を進めた。 4.シベリアの諸言語については,遠藤がユカギ-ル語の、風間伸次郎がツングース語の形態・統語法の基礎的調査を開始し、協力者の特古斯が風間と協力しながらチュクチ語の名詞抱合の細部を精査した。 5.オーストロネシア語族については、崎山が多音節の単音節化にもとづく声調の発生をカイ語について闡明した。
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