研究分担者 |
KWAN Yue Che 香港中文大学, 日文系, 教授
LEVY Christi ボルドー大学, 日本学科, 助教授
MARIOTT Hele モナシュ大学, 日本学科・日本研究部, 部長
STEINHOFF Pa ハワイ大学, 社会学部, 日本研究センター長
RADKE Kurt W オランダ国立ライデン大学, 文学部, 教授
BEKCS Andrej 筑波大学, 日本語日本文化学類, 外国人教師
細川 英雄 早稲田大学, 日本語研究教育センター, 助教授 (80103604)
砂川 裕一 群馬大学, 社会情報学部, 助教授 (90196907)
佐々木 倫子 国立国語研究所, 第二研究室, 室長 (80178665)
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研究概要 |
<研究目的> 本研究は,国内での留学生教育のための設置科目「日本事情」を単なる言語教育の延長としてではなく,また日本研究の延長としてでもない,異文化理解教育に繋がる新たな可能性をもつ教育領域として捉え,その「日本事情」の海外での実状を海外日本語教育者・日本学研究者との協力の下に調査し,その上で「日本事情」教育の国際比較研究,「日本事情」教育のあるべき方向の考察を目的とした。 <平成7年度当初計画> 第2年度調査の準備として以下を行う。 1)諸外国における「日本事情」教育の実状調査のためのアンケート作成。 2)本調査の資料として,日本の留学生向け設置科目「日本事情」をビデオ撮影する。 3)海外研究分担者の協力を得て,上記2資料を修正する。 <研究実績> 1)アンケート原案を作成・発送。 2)国内4大学の「日本事情」授業をビデオ撮影・第1次編集を行った。 3)国内研究分担者の海外派遣により,海外研究分担者との間に次年以降の研究協力体制を確立した。 <問題点の発見> 上記目的のため,海外「日本事情」教育の実状把握のためアンケート原案を作成,国内「日本事情」教育の実像を海外に紹介するため国内の4タイプの授業をビデオ化し,国内研究分担者の海外派遣時に携帯させ,海外研究分担者に試聴・評価をしてもらい原案修正を試みた。 この過程で国内・海外の間に「日本事情」教育のスタンスに大きな差異があることが判明し,アンケート原案を修正しなければならなかった。 このことは,教育の制度・哲学の相違をどのように克服しながら「教育の国際比較」を行い,かつ「母国での基礎教育」→「日本留学」という国際交流の模式すなわち国際的な教育協力・分業体制を考えていくべきかという挑戦しがいのある課題が発見できたものと評価している。
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