研究課題/領域番号 |
07041032
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
金子 忠志 国立教育研究所, 国際研究・協力部, 部長 (80000058)
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研究分担者 |
斎藤 泰雄 国際教育研究所, 国際研究・協力部, 室長 (30132690)
坂本 孝徳 国立教育研究所, 企画調整部, 企画調整官 (10149297)
佐々木 毅 国立教育研究所, 国際研究・協力部, 室長 (90099804)
梶田 美春 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 部長 (30110092)
川野辺 敏 常葉学園大学, 教授 (10000001)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 学校5日制 / 課外教育活動 / 勤労体験学習 / ボランティア活動 / 協同教育 / 連携組織 / 職業キャリア教育 / 青少年団体 |
研究概要 |
1.本年度の研究の概要:平成9年度は、過去2カ年の現地調査と収集した文献・情報及び資料を基礎にして比較・分析・検討を継続し、その結果を研究成果報告書にまとめ、平成10年3月に刊行した。その際に再確認した共通点は、学校週5日制に伴う学校カリキュラムの編成・組織を明らかにし、次の5つのテーマ、即ちI.学校外の学習の法的・制度的位置づけ、II.学校外教育施設や機関の実態、III.学校外の指導と評価、IV.学校外の人的・物的資源の調達、配分と活用、V.学校と地域社会との連携の課題と展望I焦点を当てて、各自研究論文をまとめた。報告書の構成は、アメリカ編(米国、カナダ、メキシコ)、ヨーロッパ編(イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、チェコ、ポーランド)、東アジア編(中国、韓国)及び東南アジア編(インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン)の順序で国名のみを揚げて配列し、若干の研究分担者は2カ国を執筆担当した。 2.新たな知見:(1)学校週5日制は多くの国で定着し、土曜日は子どもたちは文化・スポーツ関係の課外教育活動、青少年団体の諸活動、勤労体験学習やボランティア活動に従事する。日曜日は安息日であり、寺院や教会での礼拝と家族の団らんの日である。(2)若干の国で週4日制が部分的に、あるいは全面的に施行され、金曜日を教員の専門職能開発日及び生徒の清深な学習日、ボランティア活動または勤労体験の日とされ、他の曜日の授業時間数が延長される。(3)各国とも学校外での学習経験や教育資源を学校教育のそれと総合的に結びつける努力をしている実態を把握した。(4)学校が企業と協力する協同教育では、勤労体験学習の評価の方法や手続きが開発されている実情を見聞した。(5)職業・キャリア教育、学校を基盤とする教師教育、生徒の問題行動に対する指導や予防、環境教育などの学校と地域社会との極めて多様な連携組織が発展していることを見出した。
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