地域研究機関のネットワーク構築に関する調査研究

1996 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 07041042
• 研究機関: 国立民族学博物館
• 研究代表者: 石毛 直道 国立民族学博物館, 第1研究部, 教授 (80044741)
• 研究分担者: 村上 勇介 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 助手 (70290921) ; 押川 文子 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 助教授 (30280605) ; 臼杵 陽 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 助教授 (40203525) ; 吉田 集而 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 教授 (90099953) ; 山田 睦男 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 教授 (20133043) ; 松原 正毅 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 教授 (30110084)
• キーワード: 地域研究 / ネットワーク構築 / 現地研究拠点の形成 / 現地調査 / 国際共同研究 / 国際学術協力 / 研究成果の還元 / 資料収集

研究概要

平成7年度に調査対象とした地域研究機関を除く欧米地域の地域研究機関を訪問し、研究ネットワークにかかる実情調査を行ない、併せて国際的な地域研究ネットワークの構築および現地研究拠点の形成の可能性の具体案についての意見交換を行った。、また、研究対象地域の研究機関の調査と資料収集についても実施した。欧米地域研究機関調査としては、各分担者がフランス、オランダ、連合王国、ドイツ、ロシア、ポーランドの地域研究機関を訪れ、研究ネットワークの実情についての調査を実施した。具体的には、フランスではパリのアラブ世界研究所、エクサンプロヴァンスのアラブ・イスラーム世界研究所、オランダではアムステルダムのアジア研究センターおよびラテンアメリカ研究所、連合王国ではロンドンのラテンアメリカ研究所、ドイツではハンブルグのドイツ海外研究所、イベロアメリカ研究所、ロシアではモスクワのロシア・アカデミー・ラテンアメリカ研究所、ポーランドではワルシャワ大学ラテンアメリカ研究センターなどである。
研究対象地域としては、各分担者が、ラテンアメリカ、中央アジア、西アジア、南アジア、東南アジア、東アジアなどの現地を訪問し、現地研究機関の調査と資料収集を行った。具体的にはラテンアメリカではペル-問題研究所、中央アジアではアシュハバ-ドのトルクメニスタン・アカデミー東洋学研究所、西アジアではカイロのイブン・ハルドゥーン開発研究センター、南アジアではデリーの社会発展研究センター、東南アジアではベトナム農学研究所、バンコックのスリナハリヌイロト大学アジア太平洋研究センター、シンガポールの国際線略研究所、ジャカルタのインドネシア科学院、韓国ではソウル大学校国際地域院などであった。

研究成果

• [文献書誌] 吉田集而: "太平洋アジア地域研究所(Research School of Pacific and Asian Studies,ANU)について" 民博通信. 67. 75-81 (1995)
• [文献書誌] 臼杵陽: "地域研究企画交流センターの活動状況" イスラム世界. 47. 97-103 (1996)
• [文献書誌] 臼杵陽: "宗教に翻弄されるイスラエル" 世界. 625. 163-174 (1996)
• [文献書誌] 臼杵陽: "イスラエルとホロコーストの<記憶>" 現代思想. 24-9. 213-223 (1996)
• [文献書誌] 臼杵陽: "「歴史」としてのラビン暗殺" 現代思想. 24-1. 14-23 (1996)
• [文献書誌] 押川文子: "ナショナリズムと女性-両大戦間期のインド" アジア女性史国際シンポジウム報告論文集. 91-98 (1996)
• [文献書誌] 山田睦男,他(共著): "ラテンアメリカの巨大都市" 朝倉書店, 623 (1996)
• [文献書誌] 臼杵陽,他(共著): "「イスラム原理主義」とは何か" 岩波書店, 332 (1996)
• [文献書誌] 臼杵陽,他(共著): "戦争と民衆 第二次世界大戦" 東京大学出版会, 398 (1996)
• [文献書誌] 押川文子,他(共著): "ヒンドゥー社会と女性解放" 明石書店, 302 (1996)
• [文献書誌] 押川文子,他(共著): "南アジア諸国の経済開発と社会階層" アジア経済研究所, 176 (1996)
• [文献書誌] 村上勇介,他(共著): "ペル-第二期フジモリ政権の課題と今後の国際的支援のあり方" 日本国際問題研究所, 156 (1996)