• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

アジアの伝統技術と芸術-伝統文化の未来性と振興策-

研究課題

研究課題/領域番号 07041069
研究機関大東文化大学

研究代表者

多田 博一  大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (80188250)

研究分担者 末尾 至行  関西大学, 文学部, 教授 (80067462)
吉松 久美子  大東文化大学, 国際関係学部, 講師 (70240348)
李 妍淑  大東文化大学, 国際関係学部, 助教授 (00232108)
田辺 清  大東文化大学, 国際関係学部, 助教授 (80197508)
新納 豊  大東文化大学, 国際関係学部, 助教授 (10189235)
山田 稔  大東文化大学, 国際関係学部, 助教授 (60014502)
原 隆一  大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (70198901)
服部 匡延  大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (30128615)
林 武  大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (50189651)
キーワード在来技術 / 外来技術 / 文化としての技術 / 風土適性 / 技術の意匠 / 技術の生態地図 / ユーラシア / 生態・社会・歴史
研究概要

アジアの在来技術(indigenous-technology)は、近代西欧の外来技術(exgenous-technology)によって大きな変容を迫られている。しかし、われわれは、これまでの調査研究の知見から、伝統技術が近代技術によって淘汰され、死滅すべきものであるとは捉えていない。それは、近代技術によってインパクトを受けながらも、自らを変化させ、衣を新たにして、当該地域の自然生態への再適応の萌芽を内包している点に注目している。伝統技術は自然生態と社会と歴史の3本の意図が織りなす接点に位置している。われわれの地域研究としての「アジアの伝統技術と芸術」の焦点はまさに、そこある。本年度の調査研究もその視点でアジア諸地域において実施した。
東アジアでは、新納は朝鮮半島の犂などの農具を中心とする調査を進めた。李は韓国、台湾において、民俗信仰と女性との関係についての調査を実施した。
東南アジアでは、吉松はこれまでの、タイのカレン族調査にくわえ、ミャンマーに範囲をひろげ、食と住の伝統技術に関する調査を実施した。押川はインドネシアのジャカルタやブキテンギ地方の農村に足を踏み入れ、伝統生活用具の調査を行った。
多田と山田は、中央アジア、パキスタン、インドにおける「ペルシャ水車」の伝播に関して従来の東西ルートのほかに、南北軸の伝播の可能性についての知見をえた。また、南インドにおける伝統的溜め池灌漑調査も行った。
末尾は、これまでのトルコ・アナトリア地方からバルカン地方の水車、風車調査にくわえ、イラン・ザグロス山麓のイスファハン地方やファールス地方での水車製粉などの調査を実施した。原は、イラン・ザグロス山麓のカシュガイ-族、バフテヤリ-族、ロル族などの遊牧民の冬営地を中心にその生活技術の調査を行った。田辺はトルコ・アナトリア半島において、伝統的織物技術に関する調査を実施した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 新納豊: "朝鮮半島の犂と犂耕の文化" 林武・原隆一編 風土・技術・文化-アジア諸民族の具体相を求めて. 予定. (1998)

  • [文献書誌] 服部匡延: "中国吉林省における手漉き紙" 林武・原隆一編 風土・技術・文化-アジア諸民族の具体相を求めて. 予定. (1998)

  • [文献書誌] 吉松久美子: "カレン族の伝統住居技術" 林武・原隆一編 風土・技術・文化-アジア諸民族の具体相を求めて. 予定. (1998)

  • [文献書誌] 多田博一: "インド亜大陸北西部における潅漑技術史" 林武・原隆一編 風土・技術・文化-アジア諸民族の具体相を求めて. 予定. (1998)

  • [文献書誌] 原隆一: "イラン・キャヴィル砂漠周縁地域における水利用技術" 林武・原隆一編 風土・技術・文化-アジア諸民族の具体相を求めて. 予定. (1998)

  • [文献書誌] 林武: "伝統技術の未来性" 林武・原隆一編 風土・技術・文化-アジア諸民族の具体相を求めて. 予定. (1998)

  • [文献書誌] 林武・原隆一編: "風土・技術・文化-アジア諸民族の具体相を求めて" 未来社,予定, (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi