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1995 年度 実績報告書

アジア経済発展のダイナミズムと食料システムの変化に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 07041070
研究機関日本大学

研究代表者

山田 三郎  日本大学, 農獣医学部, 教授 (00012972)

研究分担者 板垣 啓四郎  東京農業大学, 国際農業開発学科, 助教授 (20130304)
下渡 敏治  日本大学, 農獣医学部, 助教授 (00120478)
上原 秀樹  日本大学, 農獣医学部, 助教授 (80151827)
NIPON Poapon  タイ開発研究所財団(Thailand Development Research, 研究員(Resear
比嘉 輝幸  沖縄国際大学, 短期大学部, 教授 (90131979)
キーワード経済発展 / 食料システム / フィリピン / マレーシア / タイ / 中国 / 台湾 / 食品加工業
研究概要

本年度は、主として研究対象国(フィリピン、マレーシア、タイ、中国、香港、台湾)の食料システムにおける川中の食品加工業、食品流通業及び川下の外食産業、食料消費に重点を置いて現地実態調査を実施した。これらアジア諸国の経済発展に伴う食料システムの現地の動向を概括的に捕捉するとともに、かなりの量の文献・統計資料を入手する事ができた。また、政府関連機関、大学等研究機関、協会組織、企業に対するヒヤリング、インタビューによって、ミクロ・マクロレベルの食料システムと食品工業に関わる実態と諸問題(生産技術、労働、原料、投資、政策など)を捕捉することができた。
以上の調査の結果、食料システムの海外とのリンケージを含む国際化が予想以上に進展していることが明らかになった。特に食品企業の原料調達や直接投資、貿易の面で国々間の提携・結合が顕著に窺えた。わが国の中堅・大手メーカーも例外ではなく、わが国における空洞化問題との関係上、注意深く観察する必要がある。さらに、国際化の中でも社会問題化しやすい国際労働移動といった新たな問題も発見することができた。また、経済発展のめざましいこれらの国々では、所得の格差からくる地域間のラグを伴いながら生産と消費の多様化が進み、特に都市部での食生活の変化が顕著であった。以上のようなフードシステムに関わる形態と発展を表す事象は、各国政府のマクロ・ミクロ政策が経済成長と発展を進めるに当たって、フードシステムを全体の経済の中でどう位置づけているかによって、かなり異なってくることも明らかになった。つまり、食料システムを支える他の産業(サポ-ティングインダストリー)の育成を積極的に進めるような政策がとられているかどうかによって食料システムの成長と発展が規定されるということが判明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 山田三郎: "タイの経済発展と食生活パターンの地域別変化" 日本国際地域開発学会誌『開発学研究』. 6巻2号. 65-72 (1996)

  • [文献書誌] 板垣啓四郎: "東アジア地域における食品加工業発展のダイナミズム-東南アジア諸国の比較研究" 国際開発学会全国大会報告(於、広島大学)1995年12月5日. (1995)

  • [文献書誌] 下渡敏治: "アジアのフードシステムと地場農産加工" 日本大学農獣医学部国際地域研究所編、国際地域研究所活動10周年記念論文集『環境問題と食料資源』. (予定). (1996)

  • [文献書誌] 上原秀樹: "食料システムと東南アジアの食品産業-フィリピン、マレーシア、タイの事例を中心に-" 日本冷凍協会誌『冷凍』. 71巻822号. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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