研究課題/領域番号 |
07041070
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山田 三郎 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (00012972)
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研究分担者 |
大石 敦志 三重大学, 生物資源学部, 助手 (30283518)
板垣 啓四郎 東京農業大学, 助教授 (20130304)
NIPON Poapon Reseach Institute Foundation, Thailand De, Vice Presi
下渡 敏治 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (00120478)
比嘉 輝幸 沖縄国際大学, 教授 (90131979)
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キーワード | 経済発展 / 食料システム / インドネシア / ベトナム / タイ / 中国 / 台湾 / 韓国 |
研究概要 |
本研究の目的は、近年ダイナミックな経済成長を続けるアジア諸国における「食料システム」の変化を、現地調査に基づいて実証的に比較検討するとともに、アジア全体としての食料需給に関する国際リンケージの進展を明らかにすることにある。本年度は、前年度の調査対象国の内のタイ・中国・台湾に、新たにインドネシア・ベトナム・韓国を加え、食料システムを構成する食料消費動向、食品加工業、食品流通業、外食産業、農業などの現地調査を実施した。 1.対象地域での経済発展の進展と食料システムの変化のスピードは、われわれの予想をはるかに上回るもので、ファースト・フードやスーパーマーケットの普及の中で、加工食品・外食の増大など、食生活に大きな変化が生じていた。 2.食料消費の変化は、特に、首都圏や経済活化中心部で著しいが、農村部でも基本的には自給自足な食生活ながら、新飲料の普及や外食化が進行した。 3.しかし、大都市でも在来的なバザ-ルは依然賑わっており、階層間格差を伴いながら、庶民の食生活は旧来のものと新しい食品の二重構造となっている。 4.食料需要の増大は、アジア諸国での海外からの食料輸入をも増加させており、加工用原料も含め食料の調達がアジアでもグローバル化している。 5.食料需要変化に対して、農業生産、食品加工、食品流通.食料サービス産業等もそれに対応して多元化・多様化するなど大きなインパクトを受けている。 6.日本その他からのアグリビジネスが進出し、それがまた現地でのさまざまな生産活動への関与を通じて、アジア諸国の食料システムの変革を促しいる。 7.海外からの加工食品や生鮮野菜輸入需要が強まり、日本向け労働集約的食品等海外市場向け食品加工が海外直接投資によって各国で進められている。 8.このような変化によって、従来の一国での自己完結的なシステムから、複数国とのリンケージを強めた国際的食料システムへと大きく変化しつつある。
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