研究分担者 |
HOLLIS Chris ニュージーランド地質学, 核科学研究所, 研究員
GRANTーMACKIE ジャック エイ オークランド大学, 地質学教室, 助教授
SPORLI K.Ber オークランド大学, 地質学教室, 助教授
榊原 利栄 (堀 利栄) 愛媛大学, 理学部, 助手 (30263924)
竹村 厚司 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90192632)
小玉 一人 高知大学, 理学部, 教授 (00153560)
相田 吉昭 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (90167768)
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研究概要 |
ニュージーランド北島においてペルム系〜三畳系及び上部白亜系〜古第三系の含放散虫岩の地質調査を行った. 1.北島ファンガロア地域,アロ-ロックスに露出するペルム系〜三畳系?の層序断面の調査を行った.アロ-ロックスの東端には溶岩と層状チャートからなる岩体が分布する.また主部から西端部には下位から上へ,溶岩・インターピロ-石灰岩・珪質凝灰岩・層状チャート・紫色〜緑色珪質頁岩層にいたる連続性の良い,全層厚137mのセクションが露出する。本セクションの高精度な柱状図を作成するとともに,放散虫試料を80個,古地磁気測定用の定方位岩石試料を9個採集した.加えて全岩化学分析用試料を多数採集した.アロ-ロックス全域の構造地質学的調査も同時に行った. 2.北島ファンガロア地域,マヒネプアにおいて珪質頁岩層の基底部付近の再調査を行った.平成7年度の調査結果から基底部付近から三畳紀中期の高緯度帯放散虫化石群集を産することが判明しており,三畳系中部〜上部の放散虫化石層序を確立するための最良のセクションであることが確認された. 3.北島ファンガロア地域,マ-ブルベイ付近の地質調査を行った.放散虫化石とフズリナ化石の古生物地理と群集特性を比較するため,溶岩の中に挟まれるフズリナ石灰岩を採集した. 4.北島ワイララパ地方の上部白亜系〜古第三系の地層について,地質調査及び古生物学的調査を行った.放散虫化石層序を明らかにする目的で,テカウカウポイント,フアトキトキ川,カイファタ川の3つのセクションにおいて詳細な柱状図を作成し,放散虫用試料と古地磁気測定試料を多数採集した.
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