研究課題/領域番号 |
07041089
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浜野 洋三 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90011709)
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研究分担者 |
後藤 忠徳 東京大学, 地震研究所, 日本学術振興会特別研
山野 誠 東京大学, 地震研究所, 助教授 (60191368)
歌田 久司 東京大学, 地震研究所, 助教授 (70134632)
笠原 順三 東京大学, 地震研究所, 教授 (70012953)
藤 浩明 東京大学, 海洋研究所, 助手 (40207519)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | MELT / 太古代 / 中央海嶺 / 海洋地殻 / マグネトラルリクス / トモグラフィ / 海底観測 / 古地磁気学 |
研究概要 |
東太平洋中央海膨での地球物理観測に関しては、平成8年5月から6月にかけて、国際MELT計画に基づく研究航海によって東太平洋海膨の南緯17度地点に設置した海底電位磁力計4台を回収し、ほぼ1年間の海底長期観測に成功した。装置の回収は、設置と同じく国際MELT計画に基づくスクリプス海洋研究所の研究船「メルビル号」の航海により、平成9年5月末から7月始めの期間に行った。これらの海底装置によって得られた観測データは、同時に観測を行った米国やオーストラリアの観測データとともに解析が進められているところであり、海嶺直下の電磁気的な構造を明らかにすることを目指している。もう少し具体的に述べると、東太平洋海膨下に存在する熔融体の形状、部分溶融の割合と結合状態を地震学的な観測と電磁気学的な観測を同じ場所で行うことにより明らかにすることを目指している。 地球初期の太古代の海底地殻に関しては、平成9年度には南アフリカ及びジンバブエ地域で岩石採集を行った。これらは35億年から25億年の太古代に生成年代を持つ、火山岩及び堆積岩である。これらの岩石は、現在岩石学的、地質学的・及び古地磁気学的研究を継続中である。これらの岩石の測定から得られる太古代の海底での活動及び地球磁場の状態については、初年度及び次年度に行ったオーストラリアでの調査の際に採集された岩石、およびカナダで採集された岩石などについての測定結果と組み合わせることによって、全世界的な太古代の状況が再現されることが期待される。
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