研究分担者 |
FEIR B. Ren フィリピン沿岸側地局, 主任研究官
GERASIMENKO ミハエル ロシア科学アカデミー極東支部応用数学研究所, 教授
BEAVAN John ニュージーランド地質学, 原子核研究所, 上級研究員
平原 和朗 京都大学, 防災研究所, 助教授 (40165197)
中尾 茂 東京大学, 地震研究所, 助手 (90237214)
笠原 稔 北海道大学, 理学部, 助教授 (40001846)
|
研究概要 |
平成7年度においては特に観測点の建設を中心として以下の研究を実施した. (1)観測点の建設 フィリピン(マニラ):共同研究者によりマニラ市内の適地を調査し,沿岸測地局屋上に観測点基台を設置した.平成7年8月に共同研究者を招聘し,その帰途,GPS受信機を携行してもらいGPS観測点を設置した. ミクロネシア連邦(トラック島):平成7年11月〜12月に共同研究者(平原,中尾)が現地へ渡航し,適地を調査した結果,トラック島Xavier High School屋上にGPS観測点を建設した. 韓国(大田):前年度より試験観測を行っていたが,平成8年1月に研究代表者が渡航した際に携行し現地に設置した. ロシア(ウラジオストック):平成7年中にロシア側共同研究者が既に適地を選定して固定中を構築してあり.平成8月2月に研究代表者が渡航した際にGPS受信機を携行し,現地にGPS観測点を設置した. (2)観測データの収録と解析 本研究ではデータを極力電話回線を用いたテレメータによって遠隔収録する予定であったが電話回線の室が必ずしも良好でなく,現在のところ現地に置かれたPCに接続された光磁気ディスクによって自動収録され.現地からの郵送によってデータを取得しているところが多い(マニラ,トラック島,及びウラジオストック).韓国からはIntemet経由で自動的にデータを取得している.得られた資料は順次解析にかけられている.解析期間が短いのでプレート運動等が見出されているわけではないが繰り返し精度は当初見込みの数cm以内に収まっており,観測が継続されれば本研究計画終了頃には意味のある成果が取得できると期待される.
|