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1996 年度 実績報告書

GPSを用いた西太平洋地域のテクトニクスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 07041091
研究機関東京大学

研究代表者

加藤 照之  東京大学, 地震研究所, 助教授 (80134633)

研究分担者 HERBERT Cata  フィリピン沿岸測地局, 研究官
FRITZ Koshib  パラオ測地局, 主任研究員
PILーHO Park  韓国国立天文台, 助手
RENATO.B. Fe  フィリピン沿岸測地局, 主任研究官
MICHAEL Gera  ロシア科学アカデミー極東支部, 応用数学研究所, 教授
JOHN Beavam  ニュージーランド, 地質学・原子核研究所, 上級研究員
小竹 美子  東京大学, 地震研究所, 助手 (60012944)
平原 和朗  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40165197)
中尾 茂  東京大学, 地震研究所, 助手 (90237214)
笠原 稔  北海道大学, 理学部, 助教授 (40001846)
キーワードGPS / 地殻変動 / プレート / テクトニクス / ダイナミクス / 宇宙技術 / 西太平洋 / フィリピン海プレート
研究概要

前年に引き続き4月に別途パラオに建設したのをはじめ、7月にパプアニューギニアのポートモレスビ-に観測点を建設した。これにより、南鳥島、トラック、大田、ウラジオストック、マニラ及び石垣と合わせ8点のGPS連続観測点を建設し、IGSの他の観測点と合わせ西太平洋に1000kmスケールのGPS連結観測網を建設することができた。
この観測網から取得できた1995年7月からのデータを用いて基線解析を実施しつつある。ここではIGSグローバルサイトの観測点を取り込み、観測網全体がバイアスを持たないようにしたうえ、どの観測点も固定しないで解くという方法を用いることにより1000km以上の基線を1cm程度の精度で計測することが可能になった.ソフトウェアはBernese software Ver.4.0を用いた。求めた速度ベクトルをマップにまとめたところいくつかの新しい事実が判明した。
1 マニラの観測点は北西に約4cm/yrの速度で移動しつつあり、フィリピン海プレートによる圧線の影響が顕著である。
2 石垣の観測点は南南東へ約6cm/yrで移動しつつあり、フィリピン海プレートが押しているとは考えられず、沖縄トラフが拡大しつつあるのを見ているものと考えられる。
3 グアムはフィリピン海プレートないにあるにも関わらず、その変位速度は剛体的変位から考えると速度が小さすぎる。マリアナトラフの拡大の影響を受けているものと考えられる。
4 大田、上海、イルク-ツク等の東アジアの観測点はすべてヨーロッパに対して東向きの変位を持ち、インドプレートの北方への衝突による大陸地殻の東への押し出しの影響を見ているものと考えられる。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 今西将文・平原和朗・加藤照之他: "GPS観測による沖縄先島諸島における水平変動(1994-1995)" 地震. 49. 417-421 (1996)

  • [文献書誌] El-Fiky,G,T.Kato and Y.Fujli: "Vertical movement in the Tohoku district Japan,deduced from dynamic adjustment of levelling and tidal data" Bull.Earthq.Res.Inst.71. 47-71 (1996)

  • [文献書誌] 加藤照之・小竹美子: "GPSから地殻活動シミュレーションへのアプローチ" 月刊「地球」. 18. 788-792 (1996)

  • [文献書誌] 加藤照之: "海半球GPSで見る地球" 月刊「地球」. 19. 29-33 (1997)

  • [文献書誌] 木股文昭・加藤照之他: "駿河湾周辺域における地殻水平歪み-時間的な変化(1991-1995)" 月刊「地球」. 号外14. 42-52 (1996)

  • [文献書誌] Kotake,Y.,and T.Kato: "Initial results of the continuous GPS tracking network in the wester Pacificarea-WING" Proc.Tech.Workshop for APT and APSG 1996. (1997)

  • [文献書誌] 加藤照之他: "現代測地学" 日本測地学会, 611 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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