研究課題/領域番号 |
07041105
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
円城寺 守 筑波大学, 地球科学系, 講師 (70015890)
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研究分担者 |
KORENBAUM S. 極東地質学研究所, 主席研究員
KHANCHUK A.I 極東地質学研究所, 所長
ROMANOVSKY N 極東地球物理構造地質研究所, 所長
佐藤 興平 工業技術院, 地質調査所, 主任研究員
根建 心具 鹿児島大学, 理学部, 教授 (10107849)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 極東ロシア / シホテアリン / 環日本海 / 花崗岩類 / 鉱化作用 / 錫鉱床 / 金鉱床 / タングステン鉱床 |
研究概要 |
3カ年にわたって、シホテアリン地域の北部〜南部における変成堆積岩類、花開岩質岩石およびこれらに密接に関係した鉱床および鉱徴地の調査を行った。これらの地域はその資源ポテンシャルの高さから、これまでにも当該国などの研究者によって多くの研究がなされているが、現今では殆ど返り見られなくなった旧来の方法や理念に基づいたもので、得られたデータは現代の研究には殆ど使用できないものであった。 今回の調査においては、現場においても岩石の帯磁率などが新しい方法によって調査され、採取された試料に対しても化学組成や鉱物中の包有物などについての有用な解析データが得られた。この結果、この地域における従来の地質区分や関連する鉱床の形成過程を考え直す必要が生じるなどの成果があがり、新しい考え方と最新のデータに基づいた考察とが可能となってきた。すでに、岩石の生成年代、金鉱床や銀鉱床などにおける鉱化作用の様子などが明らかにされている。 最終年度には、行った調査試料の一部の入手が遅れるなどのトラブルもあったが、調査全体については限られた時間と劣悪な状況の中で極めてうまく進んだといえる。 これまでに得られたデータは、もとより十分なものではないが、両国において急速に個々のデータが蓄積されつつある。これら成果の一部については、1998年6月に開催される資源地質学会において公表し、順次論文として投稿する予定である。
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