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1996 年度 実績報告書

ネパール産木本植物の内部形態および化学成分の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07041132
研究機関金沢大学

研究代表者

御影 雅幸  金沢大学, 薬学部, 助教授 (50115193)

研究分担者 LACOUL Pares  カトマンズ大学, 生物系, 講師
GEWALI Mohan  トリブヴァン大学, 化学系, 講師
高橋 晃  愛媛工業大学, 自然環境科学研, 助教授 (30244693)
清水 建美  金沢大学, 理学部, 教授 (90021203)
キーワードネパール / 木本植物 / 樹皮 / 木材 / 内部形態 / 化学成分 / 熱帯 / 国立公園
研究概要

平成8年8月21日〜10月25日まで,研究協力者1名を含む日本人研究者4名がネパール王国に赴き、ネパール人研究者3名の協力のもとに,西部,中西部,極西部ネパールの主に熱帯域および亜熱帯の主として国立公園内において,主に木本植物の調査採集を行い,樹皮および木材資料約500点ならびに草本植物をも含めた押し葉標本約15000点,ならびに生薬資料約30点を蒐集し,持ち帰った。資料は今後の組織学的ならびに成分化学的研究に供用され、資料の基本セットは金沢大学薬学部に,また〓葉標本の1セットは東京大学総合研究博物館に保管される。
本研究の特徴は熱帯域で調査したことである。これまで,ネパールの熱帯域での植物調査はほとんど行われておらず,日本人研究者による調査も本調査が最初である。ネパールの熱帯域は多くは水田として利用されているため残された森林は少ないが,5カ所に厳しく管理された国立公園が設けられ,公園内では野生動植物が豊富である。野生生物の採取は堅く禁止されているが,本調査研究では現地研究者の協力でDepartment of National Parks and Wild Life Conservation(国立公園野生生物保護局)から特別に調査採集許可証を得て調査することができた。
以上の経緯から蒐集資料は極めて価値が高く,現在採集植物の種の同定を行っているが,ネパール未記載の種も多く,今後ネパールのフロラを完成させるに際しても貴重な資料となろう。
本調査研究における熱帯域の野外調査時期は10月〜11月(7年度を含む)であったが,熱帯域のフロラを完成させるには今後多くの植物が花期を迎える4〜7月にも調査する必要がある。但しこの時期は雨季であり,また40度を超える熱風が吹いて調査が困難であるという情報を得ており,早朝から数時間の調査しか行えない様子で,同じ成果を挙げるにも日数を要するものと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 御影雅幸: "ヒマラヤ産Ephedra属植物の研究,第1報,草質茎の内部形態的特徴とチベット薬物「TSHE」および「BALU」の基源" 植物研究雑誌. 71・6. 323-332 (1996)

  • [文献書誌] Masayuki MIKAGE: "Japan-Nepal Cooperative Medico-Botanical Research in 1995" NEWSLETTER OF HIMALAYAN BOTANY. 19. 1-9 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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