研究分担者 |
呉 基日 延辺農科院, 助教授
蓋 鈞鎰 南京農大, 学長
梁 耀懋 広西農科院, 品種資源研究所, 所長
顔 済 四川農大, 小麦研, 所長
季 道遠 広西農科院, 品種資源研究所, 副所長
王 象坤 北京農大, 教授
阿部 純 北海道大学, 農学部, 助教授 (00192998)
島本 義也 北海道大学, 農学部, 教授 (00001438)
辻本 壽 横浜市立大学, 木原生研, 助手 (50183075)
加藤 鎌司 岡山大学, 農学部, 助教授 (40161096)
佐藤 和広 岡山大学, 資生研, 助教授 (60215770)
武田 和義 岡山大学, 資生研, 教授 (90003516)
佐藤 洋一郎 静岡大学, 農学部, 助教授 (20145113)
佐野 芳雄 北海道大学, 農学部, 教授 (70109528)
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研究概要 |
イネ班,コムギ・オオムギ班,ダイズ班の3グループとして行動し た. 1)イネ班:6月に中国側分担者を招へいして秋の共同調査計画を討議すると共に,小シンポジウムを開催し,中国に焦点をしぼったイネ進化遺伝学の問題点を整理した.10月に日本側研究者が訪中し,広西省内の野生イネ6集団の調査を行った.熱帯アジアに分布する同種の野生イネとはやや異なる特徴を持っているようであった.高頻度で野生イネが分布していると言われていた広西省でも,環境開発による自生地の破壊が急速に進んでいることがわり,広西省農科院品種資源研究所と野生イネ自生地の保全に関して協力することも約した. 2)コムギ・オオムギ班:諸般の事情によりコムギ・オオムギグループは合同して調査旅行をした.8月に四川農大小麦研のグループと共にラサを基地としてチベット高地のコムギ・オオムギ在来品種の調査を行った.従来エチオピアにしかないと考えられていたオオムギのirregulare型(条性不整)がチベットにも多数分布していることなど,いくつかの新しい知見を得た.コムギ・オオムギ各300以上のサンプルを収集することができた. 3)ダイズ班:黄河流域の野生ダイズおよび貴州省の少数民族が栽培している従来品種の調査を行った.貴州省では焼き畑適応型と思われる蔓性の半野生ダイズを見出した.渡航に先立ち中国側分担者を招へいし,調査計画を討議した. 今回収集されたサンプルは,イネでは現在遺伝研に滞在中の中国人研究者を中核として,また他の作物種では中国と日本の双方で分担するという形で,日中共同研究を組織し,栽培調査および各種の遺伝的マーカーの変異調査が進行中である
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