| 研究分担者 |
NHEM Tourk 国立血液銀行, 所長
SOPHAL Oum 国立衛生疫学研究センター, 所長
水嶋 春朔 横浜市立大学, 医学部, 助手 (60281739)
HOR Bunleng 国家HIV/AIDS対策部, 部長
鳥羽 和憲 横浜市衛生研究所, 所長
今井 光信 神奈川県衛生研究所, ウイルス部, 部長
市川 誠一 神奈川県立衛生短期大学, 助教授 (90106302)
伊藤 章 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (50046059)
北村 勝彦 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30195284)
森尾 眞介 鳥取大学, 医学部, 助教授 (10116379)
木原 正博 神奈川県がんセンター臨床研究所, 副技幹
田島 和雄 愛知県がんセンター研究所, 部長 (30150212)
|
|---|
| 研究概要 |
平成7年度はカンボジアにおけるHIV/AIDS流行の実態およびサ-ベランス体制を把握するための情報収集と血清学的調査および行動疫学調査の実施計画策定準備に主眼をおいた活動がなされた。平成8年度は,引き続きプノンペン地域の他,南部の主要港都シアヌ-クビル(コンポソム市)およびタイ,ベトナムと交流の多い地域についても調査するとともに,リスク集団である性風俗産業従事者(CSWs)に対して性行動調査を試行している。日本からは研究者のべ9名(うち研究協力者のべ4名)が6月,11月および平成9年3月の3回にわたりカンボジアを訪問している。平成8年6月11日より15日までの間,カンボジア保健省エイズ対策担当者とCSWsの性行動調査に関する調整・打ち合わせのため,森尾以下2名がプノンペンを訪れた。質問調査票の作成および調査対象地域の視察を行っている。また,平成8年11月18日より22日までの間,CSWsの性行動調査の具体的実施方法についての打ち合わせのため,田島以下1名がカンボジアを訪れた。保健省エイズ対策担当者と相談のうえ,性行動調査の対象地域5ヶ所と対象者600人の最終決定を行ない,併せて血清疫学検査を含めた次年度以降の調査の具体的な方向性についても話し合われた。質問調査票による性行動調査は,平成8年12月から翌1月にかけて実施された。調査はプノンペン市内およびその近郊の5ヶ所で行われ,Direct CSWs(brothel based sex workers),indirect CSWs,およびその顧客の3者を対象として,それぞれ200名ずつ計600名に対して行われている。平成9年3月26日より30日の間,曽田以下3名がカンボジアを訪問し,性行動調査の結果の確認を行ない,また,次年度から追加されるSTD血清抗体調査の具体的施行方法についての話し合いがなされた。本年度性行動調査によって得られた調査結果を基本資料に,次年度以降は,行動疫学調査と血清疫学の組み合わせ研究が行われることなる。
|
