研究課題/領域番号 |
07041168
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研究機関 | 明治薬科大学 |
研究代表者 |
奥山 徹 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (40087789)
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研究分担者 |
ABDELNASSER シンカ Al Azhar University, Pharmacy, Lecture
TAHA Khalifa Al Azhar University, Pharmacy, Professor
伏谷 眞二 東北大学, 薬学部, 助教授 (80108563)
西野 輔翼 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (10079709)
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キーワード | Al Azhar University / 伝承薬物 / アッタリーン / Cleome dorssifoliaa / シナイ半島・アリーシュ / ヒハツモドキ / 長命草・ボタンボウフウ / アマメシバ |
研究概要 |
1.奥山・明治薬科大学教授、西野・京都府立医科大学教授と伏谷・東北大学助教授は、1996年3月にエジプトを訪問し、共同研究者であるAl Azhar UniversityのProf.Taha,Khalifa、Dr.Nasser Singabと共同研究成果の発表、今後の研究計画の打ち合わせを行なった。カイロを中心とした生薬市場に赴き、伝承薬物、生薬の収集・調査を行なった。更に、古代エジプトの農業の原点としてのアスワン、ルクソ-ルで薬用植物の採集・調査、副食物でもあるインゲンマメなどの豆類、ニラ、タマネギ、ニンニク、イチジク、ナツメヤシ果実・葉などを収集。 2.1996年12月、奥山と伏谷はエジプト・Al Azhar UniversityでProf.Taha,KhalifaとDr.Nasser Singab、及び協力者と共同研究の打ち合わせ、各地でエジプト伝承薬の収集・調査を行なう。更に、砂漠地帯の植物の調査・収集を行なうために、スエズ一帯、並びにアジア大陸とアフリカ大陸の境界にある三角形のシナイ半島・アリューシュ方面に出かける。テント生活を送っているベドウィンの村で「アッタリーン」の名前で使っている地衣類や、フウチョウソウ科(Capparidaceae)のCleome dorssifoliaa、C spinosa L.、Crataeva religosa Forst.、ベンケイソウ科(Guttiferae)のGynandropsis gynandra(L.)Briq.などを採集した。 3.奥山と西野は1997年1月、石垣市長と沖縄伝承薬物・特産品の活用、八重山一帯の生活・疾病等について懇談。沖縄県農業試験場・八重山支場で、『八重山地域における薬用植物の栽培技術の確立(仮称)』(地域特産品目としてのヒハツモドキ、ボタンボウフウ、アマメシバ等の栽培技術の確立)に関する共同研究のうちあわせを行なう。石垣農業市場、西表野生生物保護センター、由布島熱帯植物園、那覇・牧志公設市場、経済連中央市場等で沖縄伝承薬物・特産品の収集、並びに長命草・ボタンボウフウ(Peucedanum japonicum)、ハマウド(浜独活)、アダン(タコノキ科)等植物、海草類の採集を行なう。
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