研究分担者 |
RATAKOESOEMA デイナン エス パジャジャラン医学大学, 産婦人科学講座, 講師
HERAN Susant パジャジャラン医学大学, 産婦人科学講座, 講師
DJAMHOER Mar パジャジャラン医学大学, 産婦人科学講座, 教授
加藤 秀則 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (60214392)
加藤 聖子 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10253527)
西田 純一 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40264113)
有馬 隆博 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (80253532)
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研究概要 |
1.共同研究遂行のため、本年度日本側研究者1名(有馬隆博)をインドネシアに派遣した。さらにインドネシア側の研究者3名(Djamhoer Martaadisoebrate,Dinan S Bratakoesoema,M.Nurhalim Shahib)を日本に招へいし、以下の研究を行った。 2.IGF2-H19遺伝子インプリンティングの絨毛癌化への関与 絨毛癌細胞株及び摘出組織を用いてIGF2・H19遺伝子発現及びH19遺伝子全域のDNAメチレーションを解析した。その結果、絨毛癌は(1)H19遺伝子の発現亢進とIGF2遺伝子の発現抑制、(2)IGF2及びH19遺伝子におけるインプリンティングの解除、(3)5'-プロモータを含むH19遺伝子全領域の高メチル化を示した。以上の事実は正常細胞におけるIGF2-H19発現制御に全く一致しないため、IGF2-H19遺伝子発現制御機構の破壊と絨毛癌化との関連が示唆された。 3.摘出絨毛癌組織14例及び絨毛癌細胞株8例を用いて、ヒト7番染色体上の欠失及びDNA再構成の有無について検討した。その結果7p12-7q11,23の領域に両側アリルの欠失が高頻度に観察されることが判明した。ホモ欠失はD7S520及びD7S663(STSマーカー)により区分される領域に集中していたため同領域内に絨毛癌の発生に関与する癌抑制遺伝子の存在が示唆された。現在同領域を含むYACライブラリーを作成し、候補遺伝子の単離を試みている。
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