研究課題
平成8年度の課題は、本研究で用いる最終的測度の決定とデータ収集と分析であった。具体的には、以下の研究が実施された。1)日米において平成7年度に実施した予備調査を学会(国際行動発達学会:於Quebec)において報告し、広く意見を求めた。そこでの検討内容を基に、会議を開催して最終的調査内容を決定した。2)日本の中学生・高校生・大学生の男女と父親・母親を対象に質問紙調査を実施した。3)米国でも、日本と同様な調査・データ収集を実施した。サンフランシスコ湾岸地域で実施することを予定していた調査を、地域を拡大して実施した。サンプルとして日系米国人青年を加えた。4)平成8年度に行なったデータ分析の結果、自己像評定や家族からの心理的サポートや期待に、日米の青年に相違があることが明らかになった。とくに、日系米国人青年の結果は、日本人青年と白人系米国人青年のほぼ中間に位置するという結果は興味深いものである。
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