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1996 年度 実績報告書

戦時動員と構造変動-比較分析-

研究課題

研究課題/領域番号 07044031
研究機関東京外国語大学

研究代表者

中野 敏男  東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (10198161)

研究分担者 コシュマン ヴィクター  コーネル大学, 歴史学部, 教授
プリンツ ミヒャエル  ウェストファーレン州地域史研究所, 主任研究員
フレーフェルト ウーテ  コンスタンツ大学, 歴史学部, 教授
上野 千鶴子  東京大学, 文学部, 教授 (90132307)
雨宮 昭彦  千葉大学, 法経学部, 助教授 (60202701)
佐藤 卓己  同志社大学, 文学部, 助教授 (80211944)
吉見 俊哉  東京大学, 社会情報研究所, 助教授 (40201040)
姫岡 とし子  立命館大学, 国際関係学部, 教授 (80206581)
成田 龍一  日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (60189214)
山之内 靖  フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (60014429)
キーワード戦時動員 / 構造変動 / 日独比較 / 総力戦体制 / 国民国家 / 戦後日本
研究概要

本年度の活動は、1.7月19日に東京外国語大学において「戦時動員と構造変動」に関する日本-ドイツ研究集会を主催したこと、2.10月11〜12日にコ-ネル大学で開催された「戦後日本の思想と丸山真男の遺産を主題とする研究集会にメンバーを派遣したこと、3.8月から翌3月にかけてアメリカやドイツなどへ研究打ち合わせと資料収集を目的として人員を派遣したこと、という三つの事業を中心に展開された。
7月19日の東京外国語大学における研究集会では、戦時動員体制下の女性という観点から、日独の最先端の研究成果を突き合わせ吟味した。フレーフェルトは歴史学の立場から「ドイツ戦時社会におけるジェンダー」と題する報告を行ない、上野は社会学の立場から「『国民国家』と『ジェンダー』」と題して報告を行なった。これに対して、姫岡、西川、成田、佐藤が討論に立ち、ドイツと日本の戦時動員体制下における女性の位置や役割について、その特殊性や共通性が活発に議論された。
10月11〜12日のコ-ネル大学における研究集会では、日・米・独から研究者が多く参加して、「丸山真男」の仕事の評価を中心に「戦後日本」の思想的な再吟味が集中して行なわれた。これに中野は「戦後日本の思想的主題設定者としての丸山真男」と題して報告を行ない、成田やコシュマンは討論者として議論に加わった。
また、資料収集と研究打ち合わせを目的として、姫岡、佐藤、雨宮、中野をドイツに、成田、中野をアメリカに派遣したほか、2月には吉見をフランスとイギリスに派遣した。この事業では、多くの資料や知見を得たほかに、ドイツではミュンスターのプリンツらと研究の進展状況を確認し、アメリカではコロンビア大学などでも研究交流集会をもって議論を深めることができた。

  • 研究成果

    (21件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (21件)

  • [文献書誌] 山之内靖: "戦後半世紀の社会科学と歴史認識" 歴史学研究. 689号. 32-43 (1996)

  • [文献書誌] 成田龍一: "関東大震災のメタヒストリーのために" 思想. 866号. 61-90 (1996)

  • [文献書誌] Toshiko Himeoka: "The Absence of Gender Research in Japanese International Studies" Asian Perspective. vol20-2. 323-331 (1996)

  • [文献書誌] 吉見俊哉: "消費社会論の系譜と現在" 見田宗介編 講座現代社会学21デザイン・モード・ファッション. 193-234 (1996)

  • [文献書誌] 吉見俊哉: "メディア・イベント概念の諸相" 津金澤聡広編 近代日本のメディア・イベント. 3-30 (1996)

  • [文献書誌] 佐藤卓己: "ファシスト的公共性-公共性の非自由主義モデル" 見田宗介編 講座現代社会学24民族・国家・エスニスティー. 177-192 (1996)

  • [文献書誌] 佐藤卓己: "ファシスムの時代:大衆宣伝とホロコースト" 世界. 632号. 12-15 (1997)

  • [文献書誌] 中野敏男: "支配の正当性" 見田宗介編 講座現代社会学16権力と支配の社会学. 67-84 (1996)

  • [文献書誌] 雨宮昭彦: "両大戦間期ドイツにおける経済秩序・経済政策思想の革新(2)" 千葉大学経済研究. 10・4. 193-235 (1996)

  • [文献書誌] 雨宮昭彦: "両大戦間期ドイツにおける経済秩序・経済政策思想の革新(3)" 千葉大学経済研究. 11・2. 181-206 (1996)

  • [文献書誌] 上野千鶴子: "「国民国家」と「ジェンダー」" 現代思想. 24-12. 8-45 (1996)

  • [文献書誌] Ute Frevert: "Krieg,Nation und Gesellschaft in 19 Jh." M.Hettling(Hg.) Nation und Gesellschaft in Deutschland. (1996)

  • [文献書誌] Ute Frevert: "The Second Sex in the Third Roich" Burleigh(ed.) Nazi Germany. (1996)

  • [文献書誌] NAKANO Toshio et.al.: "Postwar Japanese Thought and the Legacy of Maruyama Masao" Routledge(予定), (1997)

  • [文献書誌] 山之内靖: "システム社会の現代的位相" 岩波書店, 372 (1996)

  • [文献書誌] 吉見俊哉 成田龍一ほか: "21世紀の都市社会学 第4巻 都市の空間 都市の身体" 剄草書房, 262 (1996)

  • [文献書誌] 姫岡とし子ほか: "ヨーロッパ近代と民族・階級・ジェンダー" ミネルヴァ書房(予定), (1997)

  • [文献書誌] 吉見俊哉: "リアルティ・トランジット" 紀伊国屋書店, 267 (1996)

  • [文献書誌] 佐藤卓己ほか: "戦時期日本のメディア・イベント" 世界思想社(予定), (1997)

  • [文献書誌] 雨宮昭彦ほか: "産業立地競争のなかのドイツと日本" 信山社(予定),

  • [文献書誌] J.Victor Koschmann: The University of Chicago Press27HC08:Revolution and Subjectivity in Postwar Japan, (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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