研究課題
国際学術研究
孵卵前記における鶏胚心拍数と環境酸素濃度変化に対する応答:2心房2心室の心臓が形成される孵卵前記の鶏胚心拍数を卵殻のガス交換を阻害せずに計測した。心拍数成長パターン、10%酸素に対する胚心拍数応答及び各日令胚の耐性、100%酸素環境に対する胚心拍数応答を明らかにした。ダチョウ卵の心拍数成長パターン:アコーストカ-ディオグラム法により、卵殻ガスコンダクタンス(G)と卵質量をパラメータとして、心拍数を無侵襲計測。Gと卵質量と心拍数成長パターンとの関連を明らかにした。ダチョウ卵における孵卵器湿度の胚成長に及ぼす影響評価:孵卵場では、Gの大きい卵を湿度の高い孵卵器で別に孵卵して、胚の成長が阻害されないよう対策がとられている。しかし、最初の実験ではGの大きい卵群の心拍数成長パターンは、他群との比較で統計的有意の差がみられた。そこで、次年度において、Gと水分蒸発量、心拍数成長パターンの関係を求めて初年度の結果と比較検討し孵卵器湿度の胚成長に及ぼす影響を明らかにした。エミュー卵の心拍数成長パターン:エミューは卵質量約600gで、孵卵期間は約50日余とよく解っていない。このエミュー卵について、心拍数成長パターンを計測し新たな知見を得た。早成種及び晩成種の心拍数アロメトリー特性:最大の鳥類ダチョウとエミュー及び早成種のうちで最小のヒメウズラを合む9種の早成種鳥類について胚心拍数のアロメトリー特性式を決定した。晩成種についても、テルアビブ大学で心拍数成長パターンを計測したハヤブサ、アメサギ及びメンフクロウの比較的大型の卵を含む20種の鳥類卵について、アロメトリー特性式を計算し、比較考察した。動物の心拍リズム国際シンポジウム組織開催:バーグレンとア-両教授を招へいし共同研究を総括すると共に、海外から22名の研究者を呼んで、動物の心拍リズム国際シンポジウムを開催して今後の国際的な研究発展を計った。
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