研究課題/領域番号 |
07044132
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
触媒・化学プロセス
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
永井 正敏 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 助教授 (20111635)
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研究分担者 |
OYAMA S.Ted Virginia Polytechnic Institute and State, 教授
萩原 洋一 東京農工大学, 総合情報処理センター, 講師 (40218392)
松岡 正邦 東京農工大学, 工学部, 教授 (40016671)
尾見 信三 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 教授 (70016393)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | CVD / モリブデン炭化物 / タングステン炭化物 / モリブデン窒化物 / コバルト窒化物 / 水素化脱硫反応 / CO_2水素化反応 |
研究概要 |
本年度は(1)Mo_2CのCVD調製と触媒作用、および(2)M0_2Nと(3)M0_2Cの把持昇温窒化・炭化物の調製と触媒作用について研究を進めた。またこれまでほとんど研究されていない(4)窒化コバルトの調製と(5)タングステン炭化物のメソポーラスシリカ上での合成について研究を行った。 (1)および(3):炭化物のカ-バイド炭素とモリブデンの原子比(C/Mo)と触媒活性(C0_2の水素化反応)でβ一M0_2C_<1.0>よりも炭素欠陥のあるMo_2C_<0.90>〜Mo_2C_<0.94>が高活性を有しMo_2Cの炭素欠陥サイトが活性点として有効であることが分かった。さらに、CVD調製法は種々のC/Mo比をもつMo_2Cを設計でき、触媒調製に非常に有用であることも確認された。さらにM0_2C触媒を用いたC0,C0_2とCH_4とによるベンゼンの合成も試みている。 (2):アルミナ坦持Mo_2N触媒を用いたジベンゾチオフェンの水素化脱硫反応において、脱硫された硫黄原子と触媒中の窒素および酸素との交換反応による触媒は劣化するが水素化活性賦与されることが分かった。 (4):種々の方法で窒化コバルトの合成を行った。XRD・XPS測定より、金属コバルト、コバルト酸化物からCo_2Nが少量合成された。さらに水素化脱硫反応に対する触媒活性を検討している。 (5):メソポーラスシリカの細孔を破壊せずにアルミナ上にタングステン炭化物の坦持を行うために、非プロトン性の有機溶媒を用いると、細孔の破壊を抑えて担持することができた。調製した触媒はXRDパターンにより炭化処理後も元のものに近い細孔構造を保つことを確認した。しかしながら、シクロヘキセンの水素化反応に対する活性はあまり高くなく、今後さらに研究を積み重ねる必要がある。
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