研究分担者 |
北川 良和 広島大学, 工学部, 教授 (10284176)
荏本 孝久 神奈川大学, 工学部, 講師 (90112995)
あべ木 紀男 関東学院大学, 工学部, 教授 (60064094)
栗田 勝実 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (90282871)
山中 浩明 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00212291)
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研究概要 |
本研究では,堆積平野や盆地のように地震動が周辺地域に比して増幅されやすい環境のもとでのサイスミック・マイクロゾネーションの方法論を追求することを目的として,グラナダ盆地(スペイン)における地震動観測・地下構造探査・建築物の振動特性調査などの実測的研究に基づいて,同地域の地震防災計画のための基礎資料としての総合的な地震被災危険度評価を行おうとしている.そのために最終年度となる本年度に実施された研究内容は以下の5項目である. 1・グラナダ盆地における強震観測:スペイン側の経費により本年度から強震観測を開始した. 2・グラナダ盆地での浅部地盤調査:S波速度調査は日西共同で,地盤の微動測定は主にスペイン側が実施した. 3.建築物の振動特性調査:現地調査は主にスペイン側が,解析は主に日本側がそれぞれ分担して実施した. 4.1993・94年に発生した被害地震の詳細震度調査:日西共同で調査結果の分析とまとめを実施中である. 5.地震危険度マップの作成と地震防災上の提言:以上の結果を総合してとりまとめを行っている. 平成9年11月には,アルメニアにおいて第3回目の日西ワークショップを開催し,研究発表と共に本研究成果のまとめ方と今後の研究計画について協議した.参加者はグラナダ・アルメリア・マドリード・バルセロナから大学・官庁の研究者,地方自治体の防災担当者を併せて約40名であった.平成10年3月には先方から2名の研究者を招聘して日本で第4回ワークショップの開催を企画しており,最終的な本研究の成果を一般にも公開する予定となっている.
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