研究課題
(1)まず一昨年に行った事前現地調査及び資料調査によって、中国全体の現代劇場の分布、分類、規模及び組織の状況を研究し、把握することができた。そして、「中国の現代劇場の分布と構成-中国の現代劇場の建築計画に関する研究・その1」を執筆し、日本建築学会計画系論文集No.481に掲載が決定された。(2)10月8日月から10月14日にかけて行った本年度の現地調査及び過去の蓄積により、北京市内の実施、用途、経営形態の異なる13件の劇場における建築及び運営管理についての把握ができた。特に今回の調査では、中国側の共同研究者の尽力により、管理運営の具体的状況並びに直面する問題、将来の課題まで含めた広範囲のヒアリングが実施でき、また、施設についての写真も十分に収録することができた。さらに、北京及び全国劇場の建築計画と運営に関する貴重な資料も入手できた。現在、それらを整理、分析も進行中である。また、本年度の調査によって、日本側研究者は「北京市の劇場分布と建築概要について(北京劇場調査その1)」、「北京の劇場における管理運営の実態について(北京劇場調査その2)」の2本を日本建築学会東海支部学術研究発表会に発表した。(3)2月9日から2月16日まで、中国側共同研究者による中部地区の劇場調査を実施し、日本の現代劇場のあり方について意見交換を行うことができた。中国側共同研究者より、「中部地区の劇場調査報告書(仮称)」を提出予定である。(4)また、中国側研究者は「中国の現代劇場の発展過程」を世界劇場会議・国際フォーラム′96に発表した。
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