研究課題/領域番号 |
07044165
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
荻原 国宏 東洋大学, 工学部, 教授 (60058071)
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研究分担者 |
ANGGRAHINI スラバヤ工科大学 都市計画, 土木学部, 教授
NADJADJI Anw スラバヤ工科大学 都市計画, 土木学部, 講師
田中 修三 東洋大学, 工学部, 助教授 (40139043)
福井 吉孝 東洋大学, 工学部, 教授 (60058146)
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キーワード | 2相流 / 汽水域 / 塩分濃度 / 塩田 / 養殖池 / 塩分拡散 / 押し込み流れ |
研究概要 |
7月29日から8月2日でのMiss.Anggrahiniの日本訪問では、川越の工学部において前年度実施した観測データーの分析と、本年度10月にインドネシアで展開する現地観測について討議、研究を実施した。一部の成果を連名で投稿し、共同研究者のMr.Nadjadji Anwarが代表で、本年度マレーシアでのAPD-IAHRと香港でのIHCDに発表することを確認した。さらに本年度実施する塩田に関する模型実験について相似性等について検討を行った。 10月20日から10月28日までの田中のインドネシア訪問では塩田での現地観測と河川Lamongの塩分濃度調査を実施した。塩田では奥ほど濃度が濃くなる傾向は以前の観測と同じであった。河川の中の濃度分布も強混合型であり、潮汐の干満にともなう流れによる混合が強く効いていることが判明した。なおこの機会にインドネシアの河川の塩水楔の状況を調査すべく、隣接の河川Brantusの調査も実施し今後の研究成果に結び付けて行くことにした。Lamong川のような小河川では淡水流量が特に乾季では少なく、河川の中がほとんど塩水となってしまう。雨季の流量は大きいが潮汐の大きさとの関係で、やはり日本のように弱混合の状態とはなり難い事がわかった。Brantus川のような大河川では流量はあるが、灌漑用水として取水されてしまうので、河川下流部ではやはり塩水の多い状態となっている。今後調査対象河川をBrantus川にシフトして行く予定であるが、塩水の問題の他に土砂の供給問題、水質問題が研究対象として持ち上がってくる。 なお今年度の成果を1997年度の国際水理学会に発表の予定で原稿を投稿している。
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