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1997 年度 実績報告書

鳥類性染色体の構造・挙動と遺伝子機能

研究課題

研究課題/領域番号 07044175
研究機関東北大学

研究代表者

水野 重樹  東北大学, 農学部, 教授 (90112903)

研究分担者 HUTCHISON Na  フッレッドハッチンソンがん研究所センター(アメリカ), スタッフサイエンテイ
SOLOVEI Irin  セントペテルスブルグ大学, 生物学研究所(ロシア), 研究員
MACGREGOR He  レスター大学, 動物学科(イギリス), 教授
キーワードニワトリ / ニホンコウノトリ / 平胸類 / W染色体 / Z染色体 / ランプブラッシ染色体 / クロモメア / 蛍光in situハイブリダイゼーション
研究概要

平成9年度は3年間にわたる本共同研究の最終年度にあたるため、研究分担者のH.マグレガ-教授が主催して1997年10月1、2日の両日イギリスのレスター大学で鳥類染色体の分子細胞遺伝学シンポジウムが開かれ、日本、イギリス、ロシア、フランス、ドイツの研究者約20名が集まり最新の研究成果を発表した。水野と研究協力者の小川、堀、寺西、伊藤はニワトリのZ、W染色体上の遺伝子検索の現状、Z染色体上の雄特異的高メチル化領域(MHMregion)とこの領域から雌特異的に転写が行われ、転写産物は核局在性の高分子RNAとして検出されること、ニワトリW染色体上のEE0.6配列の関連配列に基づくニホンコウノトリのPCR性判別、平胸類と深胸類の性染色体の進化的起源が同一の相同染色体対であることを発表した。I.ソロベイ博士(セントペテルスブルグ大学)は水野、小川との共同研究の成果として、ニワトリW染色体に特異的なXhoI,EcoRI-ファミリー反復配列が雌の減数分裂前期にみられるWランプブラッシ染色体上で異なったクロモメア(染色小粒)を形成し、ニワトリの品種間、固体間でこれらの反復配列の反復回数が大きく異なる場合があり、そのような変動がクロモメアの著しい大きさの変動と対応していることを発表した。シンポジウムに先だって水野と研究協力者はエジンバラのロスリン研究所を訪れ、ニワトリのゲノムマッピングプロジェクトのとりまとめ役であるD.バ-ト博士と性染色体上のマイクロサテライト配列の研究状況などについて情報交換を行った。水野と研究協力者はシンポジウム後にレスター大学のマグレガ-教授の研究室でニワトリのランプブラッシ染色体に対する蛍光in situハイブリダイゼーション実験をソロベイ博士をまじえて行い、上記MHM領域からの転写がZランプブラッシ染色体短腕中部の特定の一対のループ上で起こっていることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A. Ogawa: "Molecular characterization and cytological mapping of a non-repetitive DNA sequence region from the W chromosome of chicken and its use as a universal probe for sexing Carinatae birds" Chromosome Res.5. 93-101 (1997)

  • [文献書誌] I. Solovei: "Specific chromomeres on the chicken W lampbrush chromosome contain specific repetitive DNA sequence families" Chromosome Res.6(in press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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