• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 研究成果報告書概要

ヒト免疫グロブリンV_H遺伝子群の構成と進化

研究課題

研究課題/領域番号 07044257
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分共同研究
研究機関京都大学

研究代表者

松田 文彦  京都大学, 遺伝子実験施設, 助手 (50212220)

研究分担者 リットマン ギャリー  南フロリダ大学, 教授
近藤 滋  京都大学, 医学研究科, 講師 (10252503)
LITMAN Gary  University of South Florida
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード免疫グロブリン遺伝子 / 塩基配列 / 酵母人工染色体 / 物理地図 / 反復配列
研究概要

ヒト免疫グロブリンH鎖遺伝子領域の物理地図を作成し全塩基配列を決定することを最終目標に領域の単離、解析を酵母人工染色体(YAC)を用いて試み、約1Mbの領域の全体を単離し詳細な物理地図を作成し、この領域の全貌を明らかにすることに成功した。さらに、得られた物理地図の情報をもとに、全領域の全塩基配列の決定を試み、現在までに2箇所のギャップ(約10kb)を除き、J_H遺伝子群から14qテロメアまでの約1Mbの領域の塩基配列決定に成功し、以下の結果を得た。
1)V_H断片の総数
得られた塩基配列を用いてコンピューターによる相同性検索を行った結果、V_H断片の総数は82個であることが明らかになった。またこのうち半数以上の42個が何らかの原因で機能を失った偽遺伝子であった。
2)V_H断片のpolarity
V_HのJ_H断片に対する相対的転写方向はすべてJ_Hに対して順向きで、逆位は存在しないことが明らかになった。
3)反復配列の同定
領域中に分布するヒトの高頻度反復配列Alu及びL1反復配列の同定を行った。その結果、105個のAlu配列と25個のL1配列が見い出された。それぞれの反復配列の頻度はゲノム全体の平均とはそれほど大きく異なっておらず、またその分布に関しても特定の傾向は見い出されなかった。
4)D遺伝子群の構造
ヒトD遺伝子群はD_M、D_<LR>、D_<XP>、D_A、D_K、D_Nの6つのファミリーのD断片で構成され、V6-1とJH断片群の間の領域にこれら6つの断片が組になって4回重複したかたちで存在していることが推測されている。塩基配列の詳細な解析より今回合計25個のD断片を同定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] F.Matsuda and T.Honjo: "Organization of the human immunoglobulin heavy-chain locus" Advances in Immunology. 62. 1-29 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] F.Matsuda and T.Honjo: "Organization of the human immunoglobulin heavy-chain locus" Advances in Immunology. 62. 1-29 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1999-03-09  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi