研究概要 |
1.阪大、ベルリン工科大学、シカゴ大学で既開発の3次元医用画像処理のソフトウェアをリストアップし,汎用ソフトとして交換できるように記述方式を統一した。 2.上記3施設において次の専門分野の臨床医に対し3次元医用画像処理と表示の臨床応用について具体的なニーズを探り、ソフトウェア開発の優先順位を次のようにつけた。 (1)整形外科 (2)心臓病学 (3)内科 (4)神経学 (5)放射線腫瘍学 (6)一般外科 3.中央に置く高性能ワークステーションの設計を行なった。設計内容は、CT,MRIからの3次元情報を含む各患者の画像を収集し、画像処理を行なってファイルし,解剖学的な註釈をつけて表示する。更にシカゴ大学で開発されたコンピュータ支緩画像診断のための画像処理プログラムを動作させ、セカンドオピニオンとしての診断支緩情報を表示することである。 4.装備するソフトウェアの仕様を設計した。設計したソフトウェアの項目は乳がんの初期段階の発見のための微少石灰化の検出ソフトウェア,肺の間質性侵潤を発見するためのソフトウェア,心臓肥大を定量的にチェックするソフトウェア,血管のきょうさくなどを自動的に発見するソフトウェア,および手術計画の支緩のためのソフトウェアである。 5.IS&C仕様のMODドライブを装備し、医用画像を流通させるためのソフトを作成し、互換性の確認を行なった。更に国際的に通用する共通規格タイプ1とタイプ2を作成した。 6.平成7年度の3施設における研究成果を交換し,かつ1部を発表した。
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