研究課題
本年度は、γ-glutamyl trans peptidaseをbaculovirus/昆虫系で発現させ、この酵素の部位特異的改変をおこない、活性部位の検索をおこなった。また、二重変異体も作成し、現在論文を作成中である。また故Alton Meister博士と共同研究者のMary Anderson博士と共著で、Journal of Biological Chemistryに論文を掲載した。また、こちらからも共同研究者の井原が渡米し、コ-ネル大学などで研究打ち合わせをおこなった。さらにカナダのHarry Schachter博士が来日し、一週間我々の研究室に滞在し、糖鎖遺伝子による糖タンパク室糖鎖の改変および、糖転移酵素の基質特異性に関する共同研究をおこなった。またMary Anderson博士が来日し、我々の研究室に一週間滞在し今後の研究打ち合わせをする一方、共同研究者の長崎大学近藤宇史博士とともに、合同の打ち合わせをした。また、フランスのSiest博士も来日し、アポプロテインEの糖鎖の改変に関する共同研究をおこなった。また、アメリカのHarold F.Deutsch教授が約60日間滞在し、アルファフェトプロテインの糖鎖の改変および、アルファフェトプロテインに結合している脂肪酸を分離し、GCMASおよびイオンマスにより、分子種の同定をおこなっている。以上のように、かなり活発に国際レベルで研究交流をおこなった。以上の研究は、原著論文のほか、シアトルで開催された国際複合糖質シンポジウムで発表したほか、国内でも日本生化学会で発表した。
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