研究課題/領域番号 |
07045008
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
丸山 孝一 九州大学, 教育学部, 教授 (80037035)
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研究分担者 |
丁 米楊 新疆師範大学, 教育系, 講師
地木拉 提 新疆師範大学, 教育系(文化人類学研究所長), 助教授
西原 明史 九州大学, 教育学部, 助手 (60274411)
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キーワード | 民族 / 文化 / 教育 / 文化相対主義 / 国家 / 権力 / カザフスタン / 少数民族 |
研究概要 |
1.3カ年計画の第2年次になる本年度は、パートナーの新疆師範大学との密接な連携のもとに、平成8年8月9日より同年9月1日まで24日間にわたって、北京、ウルムチ、アルマ-タ(カザフスタン)、ビシケク(キルギスタン)を訪問した。北京では、昨年同様、中国民族委員会のお世話で、資料収集などに便宜を計って貰った。 2.ウルムチでは、研究協力者との協議はもちろん、学長他と2大学間の学術交流につき、意見交換をした。また、日本技術振興会の支援を得て、研究協力者ジムラティ氏を九州大学へ招聘し、共同研究につき具体的打ち合わせが出来た。 3.首都アルマ-タでは、カザフスタン科学アカデミー歴史民族研究所と親交を結ぶことが出来、丸山は「日本の文化人類学研究の現状と課題」について講演した。この国における社会科学研究の困難な事情も解り、今後の交流を約した。外国の資金を導入して共同調査をしても、出版経費の捻出に困窮しているとのことであった。改革期にある文部行政に関する資料、民族の英雄的詩人ジャンブル生誕150周年記念行事の象徴的意味づけ、国立の民族病院における伝統的医療に関する参与観察と資料収集などをすることが出来た。 4.初訪問のビシケクでは、キルギス=ロシア=スラブ大学で文化人類学者と意見交換できた。旧ソ連時代に出来なかった西側への学問的関心が強く、文化人類学的共同研究の提案がなされた。
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