研究分担者 |
KWON Sung Ta 延世大学, 理学部, 助教授
MOON Hi Soo 延世大学, 理学部, 助教授
YU Kang Min 延世大学, 理学部, 教授
高安 克巳 島根大学, 汽水域研究センター, 教授 (00127490)
大平 寛人 島根大学, 総合理工学部, 助手 (60273918)
瀬戸 浩二 島根大学, 総合理工学部, 助手 (60252897)
石賀 裕明 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (80183002)
赤坂 正秀 島根大学, 総合理工学部, 教授 (20202509)
山内 靖喜 島根大学, 総合理工学部, 教授 (70032612)
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研究概要 |
韓半島南部光州地域と中部寧越地域の地質調査および試料採取を行った. 光州地域では主に花崗岩類の岩相変化を明確にすることができた.この地域の花崗岩類は大きく,淡紅色黒雲母花崗岩,片状黒雲母角閃石花崗閃緑岩,細粒花崗閃緑岩の3つの岩相に分類できることが明らかとなった.またこのうち片状黒雲母花崗閃緑石は破砕帯接触部で選択的に圧砕作用を受け,塑性変形を被っていることが明らかとなった.岩石の化学分析結果では我が国の花崗岩類の平均化学組成と特に大きな差異がないことが明らかとなった.また同位体質量分析によるSr初生値の分析結果は西南日本の花崗岩類のそれと大きく異ならないことが明らかとなってきた.現在,更に分析を進めるとともに,光州花崗岩体の各岩相ごとの上昇冷却史を詳細に解明するため,閉鎖温度の異なる年代測定法を用いた年代測定実験を試みている. 寧越地域では主に朝鮮系および平安系を中心とする地質調査,試料採取を行った.これらの試料から抽出した微化石(放散虫)の分析結果は,これまで明らかにされたオクチョン帯と同様に,ヘルム紀末まで海域が広がっていたことを示している.またその後のトリアス紀の試料では放散虫が抽出されないことから,同地域が広く隆起して陸化したことが推定される.また同地域の中新統を構成する主要礫岩層の地質調査を行い、これらが河川成堆積物である可能性を検討した。また中新統の分布を規制するYangsan断層の一部についても調査した.
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