研究課題/領域番号 |
07045018
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
渡辺 龍三 東北大学, 工学部, 教授 (20005341)
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研究分担者 |
INOUE Kanryu ワシントン大学, 工学部, 教授
田谷 稔 ワシントン大学, 工学部, 教授
KOBAYASHI Al ワシントン大学, 工学部, 教授
李 敬鋒 東北大学, 工学部, 助手 (50241542)
川崎 亮 東北大学, 工学部, 助教授 (50177664)
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キーワード | 傾斜機能材料 / 複合材料 / 破壊靱性 / 熱衝撃特性 / 熱応力緩和機能 / 力学特性評価法 / 破壊力学 / ビッカース圧子圧入法 |
研究概要 |
前年度に続いて,ジルコニアセラミックスとステンレス鋼系についての傾斜機能材料供試体を作製し、東北大学では「繰り返しビッカース圧子圧入法」による破壊靱性の結果と熱衝撃破壊特性との対応関係について研究を行った。さらにワシントン大学側から破壊力学に関して実績のある両研究分担者がそれぞれ来日して東北大学側の研究に対してよいアドバイスを与えた。「繰り返しビッカース圧子圧入法」は従来の評価法に比べて、薄い傾斜層の破壊靱性の評価に適し、かつ比較的簡便に応用できる特徴を有することを明らかにした。しかし,供試体作製時に導入される熱残留応力をどのように破壊靱性評価に取り入れるべきかについて、傾斜機能材料の破壊靱性特性を解析することにより,実環境あるいはそれに近い条件を考慮しなければならないことを明らかにした. また、ワシントン大学側では、東北大学側が提供したFGM試料について、実験一数値解析ハイブリット法による亀裂進展破壊特性の評価実験を進行しており、興味のある実験結果を得ている。その方法により亀裂の進展特性をより正確に把握できることが分かってきており,さらに傾斜機能材料内の傾斜層に対して予亀裂を垂直に入れ、さらに評価試料に対して対称性よく亀裂を進展させるように実験を重ねることにより破壊特性の解明が期待できる.
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