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1997 年度 実績報告書

海面上昇による環日本海沿岸域の海岸侵食とその防御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07045028
研究機関鳥取大学

研究代表者

野田 英明  鳥取大学, 工学部, 教授 (20027220)

研究分担者 黒岩 正光  鳥取大学, 工学部, 助手 (10225279)
松見 吉晴  鳥取大学, 工学部, 助教授 (00135667)
松原 雄平  鳥取大学, 工学部, 助教授 (60116374)
木村 晃  鳥取大学, 工学部, 教授 (20027262)
キーワード海面上昇 / 環日本海 / 海岸侵食
研究概要

環日本海沿岸諸国の中で、我が国と韓国は,海岸線付近に基幹産業や大都市が存在する形態となっている.したがって津波や高潮などの海岸災害に見舞われた場合,これらの沿岸域が氾濫域となり多数の住民が災害の被災者となる可能性が高い.とくに近年,顕在化している地球の温暖化とそれによって起こると予想される海面上昇に関する問題は,これらの地域に居住する人々にとりきわめて深刻な問題となることが予想される.本研究は,この海面上昇と,それに伴う諸現象とくに海岸侵食問題を日本海に面した鳥取大学と韓国海洋大学校(釜山市)との研究者が学術交流協定に基づき共同して調査研究し,日本海における長期的な海面上昇とそれに伴う海岸侵食ならびにその防止法について検討するものである。
平成7年度は日本および韓国の日本海(韓国では東海といわれている)沿岸域における潮位記録を収集するとともに,長くて過去30年にわたる海水準変動の長期変動について分析した.次に,長期的海面変動による海浜断面の応答モデルを誘導した.
平成8年度は高潮(Storm Surge)などの比較的短期の海面変動による海浜断面の応答モデルについて実験的ならびに解析的に検討した.
平成9年度は,海浜断面の変化が海水面の長期変動と短期変動が重畳して生じるものであるので,これらの両者による海浜断面の応答モデルの統合化を図った.本研究において蓄積してきた海浜断面変化に関する実験データと数値モデルの予測結果を比較検討し,数値モデルの適用性および予測信頼度を評価した.最後に,ケーススタディとして,日本海沿岸の数地点における海面変動による地形変化量を求めた.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 孫 彰培, 野田 英明, 松原 雄平, 黒岩 正光: "日本海沿岸における海水面の変動と海岸侵食に関する研究" 海洋開発論文集. Vol.12. 421-426 (1996)

  • [文献書誌] 黒岩 正光, 野田 英明, 孫 彰培: "Vertical clistribution of undertour and carsd particle movement in surf zone" 10th Congress of APD of Int'l Association for Hydrala Research. 10. 152-153 (1996)

  • [文献書誌] 孫 彰培, 野田 英明, 他: "Beach response to sea-level rise around the Sea of Japan" Proceedings of Hth ISOPE. 7. 885-890 (1997)

  • [文献書誌] 孫 彰培, 野田 英明, 他: "高潮時の侵食と回復過程に関する実験" 第52回土木学会年次学術講演会講演概要集. 2. 152-153 (1997)

  • [文献書誌] 孫 彰培, 野田 英明, 他: "高潮による海浜変形に関する研究" 土木学会海岸工学論文集. 44巻. 641-645 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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