研究分担者 |
佐々木 正仁 足利工業大学, 工学部・経営工学科, 講師 (00205866)
辻村 泰寛 足利工業大学, 工学部・経営工学科, 助教授 (80240977)
井田 憲一 足利工業大学, 工学部・経営工学科, 助教授 (60137700)
横田 孝雄 足利工業大学, 工学部・経営工学科, 助教授 (70048916)
池 宏 中国科学院, 科学技術政策・管理科学研究所, 助教授
蔡 晨 中国科学院, 科学技術政策・管理科学研究所, 教授
李 之傑 中国科学院, 科学技術政策・管理科学研究所, 教授
徐 偉宣 中国科学院, 科学技術政策・管理科学研究所, 所長 教授
|
研究概要 |
平成7年度は,先ず遺伝的アルゴリズム,ニューラルネットワーク等の人工知能的アプローチによる近似解法に関する基礎的調査および評価を行い,その基礎応用に関する研究を主に行った.また,ファジィ理論の基礎的調査研究とその非線形最適化問題への適用を検討した. 遺伝的アルゴリズムとニューラルネットワークに関しては,その解法としての基本的な特性を明確にするために様々な最適化問題への適用を行った.具体的には多目的線形計画問題,整数計画問題,目標計画問題,および非線形計画問題等の様々な数理計画問題やスケジューリング問題,輸送問題,設備配置問題,搬送車ルーティング問題,および生産セル配置問題等の代表的な生産システム最適化問題を取り上げ,それらに遺伝的アルゴリズムとニューラルネットワークを適用し,従来の解法との比較を通して有効性を検証した.検証の結果,それら人工知能的アプローチによる近似解法は,従来法では十分に扱えなかった大規模な問題に対しても,実用時間で良好な結果を得ることができ,十分に実用解法として有効であることを確認した. また,ファジィ理論の導入の効果を確認するために,上述の諸数理計画問題や諸生産システム最適化問題に対してファジィ理論を適用し,それを導入しない場合と比較することで,その有効性を検討した.検討の結果,ファジィ理論の導入により,従来は扱いにくかった様々なデータの持つ曖昧さ,不完全さを定量的に評価することができ,したがって非常に柔軟に現実の問題に対応できることを確認した.
|